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特集

小説家たちが目にする世界。「小説家小説5選」

「話し上手」な人たちがいます。嘘か本当かわからないけれど面白い話を、どれも体験したかのように話す友人。どこまでが台本でどこからがアドリブかわからない漫才師。縄文時代から生きているような日本史の先生。そこにあるのはリアリティです。

小説家が描く物語にも、驚くほどのリアリティがあります。したことのない仕事も、行ったことのない世界も、生きたことのない人生も、まるで自分のことのように書く彼ら彼女らは、いったいどんなふうに世界を見ているのか。本作りを伴走する編集者でも、ふと気になる瞬間がしばしばあります。

では、そんな小説家たちが、他でもない「小説家」の物語を書いたら?

今回ご紹介するのは、小説家を主人公にした5つのおすすめ小説です。読んでいるうちにわからなくなることのないように、先回りしてご忠告を。これは、物語。たとえどんなにリアルでも、小説家が生み出したフィクションの世界。きっとそのはず。

圧倒的なリアリティ。おすすめの「小説家小説5選」

山白朝子『小説家と夜の境界』(KADOKAWA刊)



幸福な作家など存在しない――山白朝子による業界密告小説。

私の職業は小説家である。ベストセラーとは無縁だが、一応、生活はできている。そして出版業界に長年関わっていると、様々な小説家に出会う。そして彼らは、奇人変人であることが多く、またトラブルに巻き込まれる者も多い。そして私は幸福な作家というものにも出会ったことがない──。
そんな「私」が告発する、世にも不思議な小説家の世界。

(あらすじ:KADOKAWAオフィシャルHPより引用)
詳細はこちら ⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/322104000335/

岩井圭也『文身』(祥伝社文庫刊)



この小説に書かれたことは必ず実現しなければならない。
たとえ殺人であっても――。
新感覚ミステリーの傑作、ここに誕生!

己の破滅的な生き様を私小説として発表し続けた文壇の重鎮、須賀庸一。彼の死後、絶縁状態にあった娘のもとに、庸一から原稿の入った郵便物が届く。遺稿に書かれていた驚くべき秘密――それは、すべての作品を書いたのは約60年前に自殺したはずの弟だということ。さらには原稿に書かれた内容を庸一が実行に移し、後から私小説に仕立て上げていたという「事実」だった……。

(あらすじ:祥伝社オフィシャルHPより引用)

松岡圭祐『ecriture 新人作家・杉浦李奈の推論』(角川文庫刊)



新進気鋭の作家に盗作疑惑!? 発覚後は失踪――

ラノベ作家の杉浦李奈は、新進気鋭の小説家・岩崎翔吾との雑誌対談に出席。テーマの「芥川龍之介と太宰治」について互いに意見を交わした。この企画がきっかけとなり、次作の帯に岩崎からの推薦文をもらえることになった李奈だったが、新作発売直前、岩崎の小説に盗作疑惑が持ち上がり、この件は白紙に。そればかりか、盗作騒動に端を発した不可解な事件に巻き込まれていく……。真相は一体? 出版界を巡る文学ミステリ!

(あらすじ:KADOKAWAオフィシャルHPより引用)
詳細はこちら ⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/322108000234/

相沢沙呼『小説の神様』(講談社タイガ刊)



小説は、好きですか――?
いつか誰かが泣かないですむように、今は君のために物語を綴ろう。

僕は小説の主人公になり得ない人間だ。学生で作家デビューしたものの、発表した作品は酷評され売り上げも振るわない……。物語を紡ぐ意味を見失った僕の前に現れた、同い年の人気作家・小余綾詩凪。二人で小説を合作するうち、僕は彼女の秘密に気がつく。彼女の言う“小説の神様”とは? そして合作の行方は? 書くことでしか進めない、不器用な僕たちの先の見えない青春!

(あらすじ:講談社オフィシャルHPより引用)

佐藤正午『鳩の撃退法 上』(小学館文庫刊)



夢枕獏さん、京極夏彦さん、奥泉光さん、筒井康隆さんら選考委員から圧倒的な評価を受けた、第6回山田風太郎賞受賞作!

かつて直木賞も受賞した作家・津田伸一は、とある地方都市で送迎ドライバーをして糊口をしのいでいた。
以前から親しくしていた古書店の老人の訃報が届き、形見の鞄を受け取ったところ、中には数冊の絵本と古本のピーターパン、それに三千枚を超える一万円札が詰め込まれていた。
ところが、行きつけの理髪店で使った最初の一枚が偽札であったことが判明。
勤務先の社長によれば、偽札の出所を追っているのは警察ばかりでなく、一年前の雪の夜に家族三人が失踪した事件をはじめ、街で起きる騒ぎに必ず関わる裏社会の“あのひと”も目を光らせているという。

こんな小説アリなのか!
小説表現の臨界点を超えた、まさに先が読めない展開――かつてない読書体験を約束します。存分にお愉しみください。

(あらすじ:小学館オフィシャルHPより引用)

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