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Web小説サイト・カクヨムと角川文庫が、現代日本を舞台とした“お仕事小説”をテーマに開催した、「この仕事がおもしろい! 「働くヒト」小説コンテスト」。
本コンテストは「あなたの知っている“お仕事”の世界を物語にしてみませんか?」というコンセプトのもと、現代日本を舞台とした「お仕事小説」を募集。力作揃いの210作品の応募から受賞作品が決定しました。
<大賞>
Blind Blue
水産業と観光で栄える海鳴市。就職浪人1年目の蒼衣の元に、思いがけずその求人は舞い込んだ。
ドルフィントレーナー。泳げる仕事なら長続きするかもと、軽い気持ちで面接に臨んだ蒼衣だったが――
気位高い高性能無職《ハイスペックニート》が、1頭のイルカと出会い「仕事」の意味を見つけていく。
水しぶきの舞う真夏。働きながらだって青春できる。暑い夏にこそ読んで欲しい青色の物語。
★審査員の講評はこちら
https://kakuyomu.jp/contests/kadokawa_bunko_contest/result
<優秀賞>
PJ:アフリカ
20XX年の夏。
24時間の物語。
広告代理店の新入社員である松山はとあるプロジェクトの5度目のプレゼンに臨み、
クライアントから解決不可能と思えるオーダーを突きつけられる。
24時間後の再プレゼンに向けて、松山は東京のど真ん中を走り続ける。
ごくありふれた日常、ごくありふれた地獄、ごくありふれた希望の物語。
★審査員の講評はこちら
https://kakuyomu.jp/contests/kadokawa_bunko_contest/result
このたびは、角川文庫「働くヒト」小説コンテストにたくさんのご応募をいただき、誠にありがとうございました。文庫編集部の編集者がみなで手分けして、一作一作、しっかり拝読しました。一次、二次と選考を進めるなかで、多くの魅力的な作品が見つかり、議論を尽くして、大賞1作、優秀賞1作を選ばせていただきました。選に漏れた作品のなかにも、キャラクターやエピソード、心理描写や会話などにキラリと光る評価ポイントを備えた作品がいくつもありました。
結果的に、作品世界のディテールやオリジナリティとなる「お仕事」の部分と、登場人物たちの成長や変化といった「普遍」とのバランスに秀でていた2作が受賞に至りました。まずは受賞作をよい本に仕上げ、一人でも多くの方に読んでもらえるよう努力してまいります。そこでしっかり成果を挙げ、再びこうした機会を得られますことを願っています。受賞作が刊行された際には、応援のほどよろしくお願いいたします。
角川文庫統括編集長 吉良浩一
結果発表ページでは、受賞作品の講評だけでなく、受賞作に次いで評価の高かった上位3作品も紹介。受賞作は角川文庫より書籍化もされます。編集部をうならせた作品たちを、是非その目で確かめてください!