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永瀬廉最新主演映画 大ヒット小説の実写映画化『真夜中乙女戦争』で 若き青年が抱く絶望感や鬱屈感を見事に体現

King & Princeの永瀬廉が主演の映画『真夜中乙女戦争』が、2022年1月21日に公開される。東京を舞台にしたダークな青春映画は、今年の春に撮影が行なわれた。今回は、その様子を、場面写真とともにお届けします!

ベストセラーエッセイ『いつか別れる。でもそれは今日ではない』や『20代で得た知見』など、10代、20代の若者たちから圧倒的な支持を得る作家F(えふ)の初の小説『真夜中乙女戦争』が、King & Princeの永瀬廉を主演に迎え、実写映画化される。
著書累計51万部を突破した小説『真夜中乙女戦争』は、F特有の文体で17章で綴られた、サスペンスフルな恋愛小説。世の中の不条理な様子が“私”の目線で描かれ、彼が抱く絶望感や破壊衝動は、実際に世の中で起きている事柄や事件にも不思議とリンクする。そして、「愛とは何か」「自分とは何か」「なぜ人はいずれ死ぬのに、生きようとしているのか」などと自分自身に問いかけて真夜中にもがく“私”。そんな歪んだ感情を的確にかつ文学的に綴られており、10代・20代を中心とした若者に絶大なる人気を博している。

映画は、主人公の“私”が、大学進学で上京したところから始まる。大学の授業は恐ろしくつまらないし、始めたばかりのアルバイトも相手の都合でクビ。友だちも恋人もないまま鬱屈した毎日を過ごす“私”は、やがて「なにもかもぶち壊したい」と思うようになるーー。

本作で“私”を演じるのが、今年の連続テレビ小説「おかえりモネ」でヒロインの相手役・及川亮役を好演し、近年俳優としてもますます勢いを増す永瀬廉である。「今までとはまた違った自分を見てもらえると思う」と自身でも語っている通り、永瀬がこれまでにないダークな表情で“私”を演じる映画の予告映像がすでに話題に。内なる闇を抱えた“私”は、なぜ“東京破壊計画”という想像を絶する事態に巻き込まれていったのかーー。

世の中に絶望を抱えた“私”の撮影シーンに潜入!

今年の春に約1ヵ月間、物語のシンボルとなる“東京タワー”をはじめ、東京の街を舞台に都内近郊で行なわれた今作の撮影。29歳の二宮健監督を筆頭に、現場には若い世代の制作スタッフたちが集結しており、永瀬自身も「今までの現場とは違いますし、新鮮な気持ちです」と話していた。

この日見学したのは、映画の冒頭に出てくる、上京して一人暮らしを始めた“私”の自室のシーン。東京都内に実在するアパートの一室を使い、狭くて雑多に物が置かれた“私”の部屋。家具、ベッド、目覚まし時計…どれもよく見かけるような平凡なアイテムだ。その部屋を初めて目にした永瀬は、「大学1年生の頃に泊めてもらった友だちの家を思い出して、懐かしい気持ちになりました(笑)」とコメント。撮影のために多数の機材が運び込まれた部屋の中では、二宮監督こだわりのカメラワークを実現するために制作スタッフと永瀬が細かく段取り確認を繰り返していた。奨学金のことで実家の母親とスマホで話すシーンなのだが、そこで“私”を中心に、部屋の中をぐるっと360度回しながら撮影する「回転カット」で退屈な毎日のループ感を表現するという。この撮影には永瀬自身も、「完成したらどうなっているんだろうと楽しみな部分が多いです」と感嘆の声を漏らしていた。撮影現場での永瀬は、初めてダークな役柄に挑むということで、どこか緊張した空気を漂よわせていた。

“私”の感情が溢れ出す!
早口、長ゼリフが続く緊迫した撮影

さらにクランクアップ当日に行われたのが、“私”が大学の講義後、いかにこの講義が自分にとって意味がなくつまらないかを一人壇上の教授に向かって抗議するシーンだ。物語の序盤で“私”のキャラクターを観客に知らしめる重要なこのシーンは、実際の大学の構内で撮影された。多くの学生エキストラが集まり、永瀬自身も撮影の数日前から「最後にこのシーンが残っていて、今どんどん不安が溜まっています(笑)。セリフは頭に入ってはいるんですけど…」と吐露していたほど。
早口かつ長ゼリフで教授に淡々と啖呵を切るという難しいシーンゆえ、段取りが終わった後も、一人で集中し小声でセリフの練習する永瀬。そして、監督の「よーい、スタート!」という声が響き渡ると、張り詰めた空気のなか、永瀬は“私”として、暗いまどろんだ目の無機質な表情を浮かべてスタスタと教壇に向かって歩いていく。全員が固唾を飲んで見守るなか、永瀬は本番で完璧に長ゼリフをキメた。カットがかかった瞬間、スタッフや教室内にいたエキストラたちからは自然と永瀬を労う大きな拍手が沸き起こった。

原作者・Fが撮影現場で目撃した
俳優・永瀬廉のエモーショナルな演技

この講義室のシーンを、カメラの傍で見ていたのが、原作者のF氏。「感動するとか以前に、ボロボロと泣いてしまった」と告白しており、「大教室の中で、聞いたこともない位ものすごく低く冷たい声で、小説で6行7行あるセリフを恐ろしいほど正確なトーンで言っていて…地響きのような怒り、静かに満ち溢れた怒り。これほどまでに完璧な解釈でここまでの演技を出すんだと思った」と、永瀬の一瞬の演技に深い感銘を受けていた。また、今作の出演について永瀬は現場で、「今まで出演した作品とはジャンルも違いますし、キラキラ系でもキュンキュン系でもない、ダークな一面がある作品に出させてもらえるのは、すごく嬉しくて光栄なこと。そういう意味でこれまでと違う“永瀬廉”になっているんじゃないかなと思います」と語り、自身の新たな挑戦に自信を覗かせていた。

退屈な日常が“真夜中乙女戦争=東京破壊計画”という過激な非日常になる瞬間が、迫力の映像でエモーショナルに描かれた本作。公開をぜひ楽しみに待ちたい。

原作紹介

『真夜中乙女戦争』
著者:F
https://www.kadokawa.co.jp/product/321801000688/

映画紹介

『真夜中乙女戦争』
脚本・監督:二宮 健
出演:永瀬 廉(King & Prince) 池田エライザ/柄本 佑 
配給:KADOKAWA
2022年1月21日より全国公開 movies.kadokawa.co.jp/mayonakaotomesenso
(c)2022「真夜中乙女戦争」製作委員会

story
上京して一人暮らしを始めた大学生の“私”(永瀬)は、友人も恋人もおらず退屈な日々を過ごしていた。しかし、ある二人の人物と出会ったことによって、彼の日常が一変する。やがて“私”は、すべての退屈を破壊する“真夜中乙女戦争=東京破壊計画”に巻き込まれていく。



永瀬廉演じる主人公“私”は、平凡な日々を過ごす大学生。



柄本佑演じる“黒服”は、SNSを使ったビジネスで成功し、若くして大金持ちになった男。“私”の運命を変える一人。



池田エライザが演じたのは、“私”が密かに恋心を抱くサークルの“先輩”。就職活動を終えた4回生の聡明な女性。



“私”が加入するサークルは「かくれんぼサークル」。実際にキャンパス内でかくれんぼをするシーンも描かれる。


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