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道枝駿佑が「自分にとってはターニングポイントにもなる作品」と感無量!【映画『今夜、世界からこの恋が消えても』完成披露試写会レポート】

日本のみならず、中国や韓国でも支持を集めている一条岬の恋愛小説『今夜、世界からこの恋が消えても』(以下、『セカコイ』)。合計発行部数は50万部を超える、国境を越えて愛される大ヒット作だ。今回、その恋愛小説の金字塔を、青春映画の名手・三木孝浩監督がメガホンをとり、待望の映画化。
眠りにつくと記憶を失ってしまう「前向性健忘」を患う日野真織を福本莉子、そんな彼女を支える神谷透を道枝駿佑が演じる。

本作の完成披露舞台挨拶が7月20日に都内で行われ、W主演の道枝駿佑(なにわ男子)と福本莉子、共演する古川琴音と松本穂香、音楽を担当した亀田誠治が登壇。この日を待ち侘びた大勢のファンに見守られながら、映画完成の喜びを語った。

■日 時: 7月20日(水)
■会 場: イイノホール
■登壇者: 道枝駿佑(なにわ男子) 福本莉子 古川琴音 松本穂香 亀田誠治

涙腺を壊しにかかってくる

本作が一般客に披露されるのはこの日が初めて。道枝は「どんな反響をいただけるのか楽しみですし、ちょっとソワソワもしています。実は、観る前は怖くて緊張していました。でも試写室で観たら素敵な作品だと思いましたし、ポジティブな気持ちにもなりました」と安堵の表情で感想を述べる。また福本は、「みなさんにやっと観てもらえると思うとうれしいです。完成した映画を観たら、自分が出演しているのにもかかわらず、泣いてしまいました」と語った。


10代最後の主演映画となる道枝駿佑(なにわ男子)は、本作を「自分にとってのターニングポイントとなる作品」と語る。


ストーリーの鍵を握る綿矢泉を演じた古川は「脚本を読んだときに、『これは責任重大だな…』とプレッシャーを感じました。登場人物の思いや記憶を背負って、それを繋げる役割だったので、『それを全うさせていただきたい』と思いました」と振り返った。親友役の福本とはこれが初共演だが、福本は「頼れるお姉さんでした」と絶賛。古川は福本の印象を「フランクでハキハキしている。コミュニケーションを取っていて楽しかったです」と語った。


ヒロインの真織役を演じた福本莉子は、三木監督とも道枝とも2回目のタッグとなり、不思議な縁を感じたという。


本作の音楽を担当した亀田は、「実は三木監督から、台本もない、小説の段階から音楽を設計してほしいと依頼をいただいたんです」と制作の裏側を明かす。撮影が進み映像が出来上がってくると、「みんなの動きに合わせて音が付けられる、この喜びたるや!」と楽曲作りの醍醐味を語った。亀田が作り上げた音楽に対して道枝は「作品にぴったり。これは涙腺を壊しにきているなと思った」とコメントし、福本も「本当に亀田さんに泣かされた」と、作品を彩る音楽に心打たれたようだ。


物語の未来を大きく左右するキーマン、泉を演じる古川琴音の繊細な演技にも注目。


透の姉・神谷早苗役の松本は「達観している人」と自身が演じた役柄について語る。「私は今まで、年上の方に支えてもらう役が多かったので、今回は自分が年上であることを意識しました」と明かした。弟役の道枝は「現場では、ふわっとした穏やかな空気感が、2人の間に流れていたと思います。それは穂香さんのおかげ。本当のお姉さんのように、優しく接してくれました」と感謝を伝えると、松本は「道枝さんが弟として存在してくれたので」と恐縮しきり。
そんな松本は、パーソナリティを務めるラジオ番組に道枝がゲスト出演したことにも触れ、「ものすごく忙しい中で、ずっとニコニコ笑顔で。疲れた顔をしてくれてもよかったのに…なんていい子なんだろうと思った」と道枝の印象についても語ると、道枝は「全然疲れてないですよ!」と、笑顔で即答。このときの2人のやりとりには、まるで本物の姉弟のような空気感が漂っていて、作品のチームメイトとしての仲のよさが垣間見えた。


父親とわだかまりを抱え、家を出たが、家に残してしまった透を常に気に掛けている姉の早苗を演じた松本穂香。


20歳を祝うバースデーサプライズは大成功!


20歳を迎える道枝のために用意されたサプライズケーキ。あしらわれているのは、劇中に登場する小道具たち。


イベント後半では、7月25日に20歳の誕生日を迎える道枝が、サプライズで祝福される場面も。来場者が手にした赤いサイリウムが会場を照らすのを見た道枝は、突然のことに驚きが隠せない様子。フォトセッションだと思って準備をしていた道枝は、きょとんとした表情だ。福本が特製のバースデーケーキを運び込むのを見て「そんな気配なかった! ライブが始まるのかなと思った」と心境を語り、笑いを誘った。今年3月のクランクアップ時には、道枝が福本に撮了祝いの花束をサプライズプレゼントしており、福本は「やり返してやりました! 成功して良かった」とサプライズ返しに成功し、うれしそう。

そして、歳上の共演陣から道枝へアドバイスが求められると、福本は「落ち着いているから、まだ10代だったの?という感じがします」、古川も「道枝くんが10代だとは思わなくて、撮影中に『私こういうお酒が好きなんだよね』っていう話をしちゃいました(笑)」と未成年だったのが信じられない様子。松本からは「心と体を大切に、素敵な人と出会って、とにかく幸せでいてください」と素敵な言葉が。
道枝は「20歳を迎えると考えることも増えるので、しっかり頑張りたい。真っ直ぐに進んでいきます」と新成人らしい抱負を述べた。

また、道枝は「自分自身の10代最後を締めくくる作品を皆さんにお届けできてすごくうれしいですし、気持ちが一層引き締まります。自分にとってはターニングポイントにもなる作品だと思います」と感無量の様子。
現場での仲の良さが伝わってくるような、和やかなムードに包まれていた舞台挨拶は、こうして笑顔で幕を閉じた。



原作紹介



「今夜、世界からこの恋が消えても」(メディアワークス文庫/KADOKAWA刊)
著者:一条 岬
https://mwbunko.com/special/sekakoi/

作品情報



『今夜、世界からこの恋が消えても』
原作:一条岬「今夜、世界からこの恋が消えても」(メディアワークス文庫/KADOKAWA 刊)
監督:三木孝浩
脚本:月川 翔 松本花奈
音楽:亀田誠治
出演:道枝駿佑(なにわ男子) 福本莉子 古川琴音 前田航基 西垣 匠 松本穂香 野間口 徹 野波麻帆 水野真紀 萩原聖人
配給:東宝

7月29日(金)より公開中
sekakoi-movie.toho.co.jp
©2022「今夜、世界からこの恋が消えても」製作委員会

STORY
神谷透は、クラスメイトに流されるまま、人気者の日野真織に嘘の告白を仕掛けた。彼女は“お互い絶対に本気で好きにならないこと”を条件にその告白を受け入れ、付き合うことに。やがてその恋が偽りとは言えなくなったころ、透は真織が「前向性健忘」を患っていることを知る。その日ごとに記憶を失い、明日が来ることを恐れながら生きる彼女と、一日限りの恋を積み重ねていく透。しかし透にも、真織に伝えていない秘密がひとつだけあった。そして真織の幸せを守るため、透は“ある作戦”を立てる。


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