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【イベントレポート】戦国の城で起こる怪事件と推理戦を描いた直木賞受賞作『黒牢城』が待望の実写映画化!――本木雅弘ら豪華キャストがジャパンプレミアに集結

密室と化した“こくろうじよう”を舞台に巻き起こる怪事件の謎と、その先に待ち受ける衝撃の真相を描く映画『黒牢城』。今月開催された第79回カンヌ国際映画祭で世界を席巻した本作の日本公開まで1カ月を切るなか、待望のジャパンプレミアが開催! レッドカーペットセレモニーでは大歓声が飛び交い、主演の本木雅弘をはじめとする豪華キャストと黒沢清監督が大きな拍手で迎えられた。

文/横谷和明

映画『黒牢城』ジャパンプレミアレッドカーペットセレモニー



史実と本格ミステリーが融合! 壮絶な推理戦が描かれた原作

米澤穂信の傑作ミステリー『こくろうじよう』(角川文庫/KADOKAWA刊)は、累計発行部数60万部を突破し、第166回直木賞、第12回山田風太郎賞をW受賞した話題作。これが、黒沢清監督と豪華キャストにより実写映画化される。
舞台は、本能寺の変の4年前。織田信長に叛旗を翻し有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で起こる難事件に翻弄されていた。このままでは城が落ちてしまう……。兵や民草の心に巣食う疑念を晴らすため、村重は土牢に捕らえた天才軍師・黒田官兵衛に謎を解くよう求めるが……。
城という巨大密室で起きたある事件に対峙する村重と官兵衛。この二人の武将の壮絶な推理戦に、気づけばぐいぐいと引き込まれてしまう。6月19日の公開に先駆け、東京・アーバンドック ららぽーと豊洲でジャパンプレミアの一環としてレッドカーペットセレモニーが開催された。真っ赤なカーペットが敷き詰められた特設会場には約400人の観客が集まり、城の形に切り抜かれた巨大パネルから本木雅弘、菅田将暉、吉高由里子、青木崇高、宮舘涼太、柄本佑、ユースケ・サンタマリア、吉原光夫、坂東龍汰、黒沢監督が登場! キャストたちは大きな拍手で迎えられた。

カンヌでの黒沢監督のすさまじい人気

まずはキャストを称えた黒沢監督。「初めて時代劇を撮りました。映画はスタッフ、キャスト、大勢の人間が集まって作るものですが、今回ほどキャストの力が大きかった作品は初めて。時代劇はみんながメイクをして衣裳を着て、その時代に生きた人の存在感を表現しないと成立しないという、非常に難しく、でも楽しい映画作りでした」と笑顔で撮影を振り返る。本作は第79回カンヌ国際映画祭「カンヌ・プレミア」部門に正式出品を果たしている。そこで世界初上映され、現地に足を運んだ黒沢監督、本木、菅田、青木、宮舘が感想を語った。


本作の主人公であり、孤立無援となった有岡城の城主・荒木村重(本木)


「黒沢さんのヨーロッパでの人気はすさまじいものがあって、それに支えられて私たちも堂々と参加できたところがありました」と本木。「日本の美しい景色や建造物がバっと映ったときに、お客さんが息をのむ空気が伝わってくるんです。すごく誇らしい気持ちになりましたし、僕らの細かいお芝居に対してもちゃんと笑いが起こったり、鼻をすする音も聞こえてきて。いろいろなものを越えて観客に伝わっている感じがすごくうれしかったです」と、菅田も映画の出来に手応えをにじませた。


有岡城に幽閉されながらも、敵対する村重とともに謎の事件の解明に挑む天才軍師・黒田官兵衛(菅田)


そして宮舘が「日本を出て行くからには、自分も微力ながら力を尽くしたつもりです」とコメントすると、本木が「想定外の爪痕(カンヌ国際映画祭のフォトコールで6回ターンを決めたこと)を残しましたよね!」と返答。ここで本木が「助三郎!」と宮舘の役名を呼ぶと、二人で華麗にターンを決めて両手を掲げるパフォーマンスをして場内は大盛り上がりとなった。菅田が「なんでそんなに揃っているの?」と声を挙げるなか、再び本木の「助三郎!」の声でもう一度ターンを披露した。二人の間に挟まれていた吉高は、「一緒に回る勇気がなかったです(笑)」と驚いた表情を見せていた。


セレモニー後は、映画館内で舞台挨拶。


意外な一面をキャストたちが赤裸々に明かす!

村重と官兵衛、二人の武将の心理戦を描く本作のキャッチコピーは、「心を読め!」。そこで「撮影を通じて一番心が読めなかった人は誰か?」という質問がキャスト陣に出されたが、ここで名前が挙がったのは、本木、吉高、オダギリジョー、黒沢監督の4人。
本木に関しては、撮影の合間に宮舘とキャピキャピしながらスマホで写真を撮るようなお茶目な一面を青木、宮舘、柄本らが暴露。一方で、ユースケは本木が撮影中に大きな落馬をしたエピソードを披露する。
「馬で疾走するシーンで本木さんが落馬をして……現場にものすごい緊張感が走ったのですが、幸い怪我もなくすぐに本木さんから、『ごめんなさい。もう1回やりましょう!』と。しかも、その直後の撮影でまた落馬しているんです」
すると本木が「なのに、本編ではばっさりカットされているんですよ(笑)。打ちどころが良かったので怪我はなかったです」と返答し、キャスト陣はみな胸をなで下ろしていた。
吉高の名前を挙げたのは吉原。「普段は天真爛漫な感じがするのに、本読みに入った途端にギアがグッと入る感じにやられました」と語ると、「吉高節があって、普通のセオリーではお芝居をしてこない」と本木も絶賛した。
オダギリについては本木がコメント。「撮影所では、いつ現場に入ってきたのかわからないし、カットがかかってふと見ると、今度はさーっと消えている………みたいな。最後までオダギリジョーという人物が読めなかったです」。すると坂東も、「現場でオダギリさんの姿を探すといないのに、気づいたらすぐ近くにいるんです」と、気配を自在に操る忍者のようなオダギリに感心していた。
ほかにもキャスト陣の仲の良さが伝わる和気あいあいとしたエピソードが次々に飛び出し、会場は大きな笑いと温かい拍手に包まれた。



舞台挨拶でも豪華キャスト陣・黒沢監督の貴重なトークに場内は盛り上がった。


トークセッションはここで終了。その後はサウンドバイツでテレビ局のインタビュー取材に答えたあと、再びキャスト、黒沢監督が壇上に勢揃いし、最後にマイクを握ったのは本木。
「黒沢監督が丹精を込めて、愛を込めて生み出した『黒牢城』という映画が世に出て行きます。この映画がどこを旅して、どんなところにたどり着くのか、私たちも見守りたいと思います。皆さん、応援よろしくお願いいたします!」
大きな拍手とともに、豪華イベントは幕を閉じた。

書籍情報



書名:黒牢城
著者:米澤穂信
発売日:2024年6月13日

第166回直木賞受賞! ミステリ史に輝く金字塔
本能寺の変より四年前。織田信長に叛旗を翻し有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で起こる難事件に翻弄されていた。このままでは城が落ちる。兵や民草の心に巣食う疑念を晴らすため、村重は土牢に捕らえた知将・黒田官兵衛に謎を解くよう求めるが――。
事件の裏には何が潜むのか。乱世を生きる果てに救いはあるか。城という巨大な密室で起きた四つの事件に対峙する、村重と官兵衛、二人の探偵の壮絶な推理戦が歴史を動かす。

詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322311000514/

映画情報



『黒牢城』
原作:米澤穂信「黒牢城」(角川文庫/KADOKAWA)
監督・脚本:黒沢 清
音楽:半野喜弘
出演:本木雅弘 菅田将暉 吉高由里子 青木崇高 宮舘涼太 柄本佑 ユースケ・サンタマリア 吉原光夫 坂東龍汰 荒川良々 渋川清彦 渡辺いっけい オダギリジョー
配給:松竹
2026年6月19日(金)全国公開
©米澤穂信/KADOKAWA ©2026映画「黒牢城」製作委員会
movies.shochiku.co.jp/kokurojo-movie/


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