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【イベントレポート】角川映画50周年プロジェクト「セーラー服と機関銃 4Kデジタル修復版」先行上映会――柳沢慎吾が明かす、当時の熱狂と伝説のシーンの舞台裏!?

1976年(昭和51年)11月13日に「犬神家の一族」が公開され、日本中をまたたく間に席巻することとなる「角川映画」。「読んでから見るか、見てから読むか」のキャッチコピーのもと、昭和・平成・令和の50年間、映画と書籍の両輪を中心にメディアミックスを続け、時代の「熱狂」をスクリーンに叩きつけてきた数々の作品を振り返る、「角川映画祭」が現在開催中!
4月30日、東京・角川シネマ有楽町で行われたのはその目玉作品である「セーラー服と機関銃 4Kデジタル修復版」先行上映会が行われた。その上映後、本作出演者の柳沢慎吾が登場。柳沢が怒涛のマシンガントークで明かした当時の制作秘話とは。

文/河内文博(アンチェイン)

角川映画50周年プロジェクト「セーラー服と機関銃 4Kデジタル修復版」先行上映会



柳沢慎吾が映画公開時の「熱狂」を振り返る!

「セーラー服と機関銃 4Kデジタル修復版」の鑑賞後の余韻も冷めやらぬ観客のもとに、ハイテンションで現れたのは柳沢慎吾。主人公・星泉役を演じた薬師丸ひろ子と共演し、彼女の同級生・智生役で映画初出演だった柳沢。当時は10代ながら、バラエティからドラマに進出、テレビにひっぱりだこの新進気鋭だった。早速、撮影当時をこう振り返る。
「ひろ子ちゃん17歳、柳沢19歳でしたね。僕はドラマ『翔んだライバル』で主演をやらせてもらっていた時にこの映画のお話をいただいて、ドラマを撮りながら映画を撮っていました。かなり売れっ子だったんです(笑)」とイタズラっぽく笑う。
この日、45年ぶりに本作の舞台挨拶に登壇した柳沢。「角川映画50周年はすごいですね。映画の公開から45年ですか。当時はいろんな場所に舞台挨拶に行きました。共演した高校生トリオの光石研ちゃんと岡竜也くんと一緒に新宿アルタに行って、ひろ子ちゃんがそこで主題歌の『セーラー服と機関銃』を歌ったんです」と懐かしむと、その恐るべき記憶力に観客も興味津々の様子だった。
「そこで、なぜか僕らも『センセーショナル・ヒロコ』を歌うように命じられまして(笑)。実際、歌ったのですが、ひろ子ちゃんの歌を待ちわびているファンの方から、もう『帰れ!』コールの嵐(笑)。もう散々でした」と会場を爆笑の渦に誘う。
ちなみに「センセーショナル・ヒロコ」とは、柳沢、光石、岡の「セーラー服と機関銃」で高校生役を演じた3人組が「ひょうたん三銃士」の名義でリリースした、知る人ぞ知る薬師丸ひろ子の応援ソング。当時、薬師丸ファンからそのレコードの返品が相次いだ裏話を明かすなど、公開時の熱狂が窺えるエピソードも披露した。



薬師丸ひろ子のあの名シーンの裏話を明かす!

MCから撮影時の思い出を聞かれた柳沢からは、いまは亡き名匠・相米慎二監督とのエピソードも飛び出した。
「相米慎二監督は、とにかく厳しいんです。テストを何回も何回もやるんですよね。いまでも覚えているのは、研ちゃんと岡の3人で走るシーン。19歳の夏、53回やり直しました(笑)。僕も若かったですから、唇を震わせながら相米監督に『どこが悪いんですか!?』と迫ったんです。そうしたら『柳沢が真ん中にいるのが気分悪い!』と一言(笑)。結局、光石研ちゃんが真ん中になったらOKが出ましたね」といまや映画ファンの間で伝説として語り継がれる、「相米演出」の厳しさを、柳沢流のユーモア溢れるモノマネを交えて伝えた。さらに2年前には薬師丸とのニアミス事件もあった様子。
「ひろ子ちゃんとは2年前に同じドラマに出ていたんです。でも共演シーンはなくて。ある日、スタッフの方がひろ子ちゃんと食事をしていたらしくて、電話を代わってもらったんです。『どうも、お久しぶりです! 一緒のドラマ出ていたんですけど、同じシーンがまったくなくて……』と僕が言うと、『そうなんですよ、会いたかったです』と挨拶を交わしました。そうしたら、すぐに電波が悪かったのか、そのままブチって切れちゃったんです!」と電話越しの再会が数秒で終わったことに、後悔しきりの姿も見せていた。
まさしく「機関銃」のように怒涛のトークが止まらない柳沢は、あの名シーンにも言及。「当時のスタッフから聞いたのですが、ひろ子ちゃんが機関銃をぶっ放して『カ・イ・カ・ン……』と言う有名なシーン。あそこでひろ子ちゃんが割れたガラスの破片で、本当にほっぺたを切ってるんですよね。それでも芝居を止めなかった。当時のスタッフも驚いてましたが、すごいですよね」と薬師丸が見せた俳優魂を紹介する一幕もあった。
ボルテージが上がる一方の会場だが、ここでイベントは終了時間に。「あと30分しゃべろうと思いましたが、時間になってしまいました(笑)」と語れば、その圧倒的な話芸に観客からは温かい拍手が送られた。最後は「これからも角川映画をいっぱい観ていただき、いい夢を見てください! また会う日まで、あばよ!」と定番のフレーズでフィニッシュ。64歳とは思えないパワフルさで会場を盛り上げ、イベントを締めくくった。



まだまだ続く!「角川映画50周年プロジェクト」

現在「角川映画50周年プロジェクト」の第1弾として、角川シネマ有楽町で開催中の角川映画祭。今回ご紹介した「セーラー服と機関銃」ほか、時代を彩ったあの映画たちが4Kデジタル修復版として生まれ変わり、スクリーンに帰還している。映画ファンならずとも、ぜひ劇場で体感してほしい作品が目白押し。
また、角川映画50周年プロジェクト第2弾は「角川映画音楽祭」。8月9日にBunkamura オーチャードホールにて、その至高の映画音楽の数々が味わえる一夜限りのコンサートが開催予定だ。
さらに、第3弾として「セーラー服と機関銃」と「時をかける少女」の2027年の舞台化も決定。舞台「時をかける少女」の主人公・芳山和子役に乃木坂46 小川彩、舞台「セーラー服と機関銃」の主人公・星泉役に乃木坂46菅原咲月が演じることも発表された。 角川映画を体現する伝説の2作が、フレッシュなキャストを得て、どのような進化を遂げるのか楽しみだ。
そして、ますますの盛り上がりを見せている角川文庫では、現在、「セーラー服と機関銃」ほかの名作群が、「角川映画50周年」を記念した新たな帯で刊行中。ぜひ、この機会に映画とともに、「読んでから見るか、見てから読むか」のキャッチコピーのとおり、原作小説をお手にとってほしい。ノスタルジーだけではない、いつの時代にも瑞々しく感じられる物語の力を、それぞれの作品から再発見できるはずだ。



イベント紹介

「角川映画祭」

5/1(金)より角川シネマ有楽町ほか順次上映! 50年の歩みの中から珠玉の40作品をラインナップ。4K版初披露となる「セーラー服と機関銃」、「時をかける少女」、「失楽園」、「Wの悲劇」他10作品を含む、名作・傑作19作品を4K修復版で上映します!

開催:5月1日(金)より角川シネマ有楽町ほか順次上映
上映作品:40本
主催:KADOKAWA
公式サイト:https://cinemakadokawa.jp/kadokawa50/
公式X:@kado_cine

書籍紹介



書名:セーラー服と機関銃
著者:赤川次郎
発売日:2006年09月14日

女子高生がヤクザの組長に!? 永遠の大ベストセラー!
父を殺されたばかりの可愛い女子高生星泉は、組員四人のおんぼろやくざ目高組の組長を襲名するはめになった。襲名早々、組の事務所に機関銃が撃ちこまれ、早くも波乱万丈の幕開けが――。

詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/200608000168/


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