2026年7月24日に発売予定の角川文庫(日本文学・時代小説)の新刊ラインナップをご紹介します。
※地域により発売日が前後する場合があります。ご了承ください。
角川文庫(日本文学)2026年7月の新刊紹介
五十嵐律人『密室法典』
現役弁護士作家が放つ、青春リーガル・ミステリ!
霞山大学の法学部から、同大学のロースクールへと無事に進学した古城行成。古城が運営する「無料法律相談所」(通称「無法律」)は、自称助手の経済学部四年、戸賀夏倫と、法学部四年、矢野綾芽を交わえ、持ち込まれた法律が関わる事件を解決する自主ゼミである。密室状況にある模擬法廷の証言台の前で、恐竜の着ぐるみが倒れていた監禁事件、2通の遺言書を作成した医者の不審死とダイイングメッセージの謎、官庁訪問の会場で相談された雪山での遭難事件などの経験を通じて、古城たちは少しずつ、法の真理と人間への洞察を深めていく。青春リーガルミステリの金字塔。
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322511000584/
石井颯良『なりゆき荘のごはん当番』
なんてことはない「普通」のごはんも、みんなで食べると特別になる。
「シェアハウスなりゆき」には、一風変わった入居条件がある。それは月に1度の住人会議に必ず出席し、食事をとること。
会議のごはんは住人の当番制のため、餃子ピザやもんじゃ焼きなど個性的。
過干渉な母のもとで自我を抑えて暮らしてきた明あか璃りは戸惑うことばかりだったが、年齢も性別も好みも違う住人たちとのごはんは、明璃の中の 【普通】の壁を壊していき……。
一歩踏み出したいあなたへ贈る、美味しいと好きが見つかる物語。
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322508000330/
大沢在昌『生贄のマチ 特殊捜査班カルテット 新装版』
警察にはできないやり方で犯罪を暴く、異端者四人組の潜入捜査!
子供の頃、家族を何者かに惨殺され、怒りに衝き動かされるタケル。中国残留孤児三世に生まれたことで日本人を憎むホウ。出自から目的まで、すべてが謎に包まれたカスミ。そして、3人を特殊捜査チームに仕立てようと目論む、警視庁の異端者クチナワ。それぞれの想いを秘めた4人が犯罪に立ち向かう――。タケルはクチナワと名乗る車椅子の刑事からあるチームに誘われ、組織の謀略渦巻くイベントに潜入する。孤独な潜入捜査班の葛藤と成長を描く、エンタテインメント巨編、開幕!
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322601000700/
恩田 陸、五条紀夫、斜線堂有紀、あをにまる、佐東みどり『教科書には、載せられない!? 君に綴る5つのパロディ』
教科書に載っていたあの名作が、シン解釈で楽しめる! 豪華書き下ろし!
教科書に載っていた、たくさんの名作たち。なつかしい、あんな名言があったなぁ、どんな話だったっけ……。
そんな「もう一度読んでみたい」物語を人気作家5名がシン解釈!
「ごんぎつね」×ミステリ
「鼻」×ハートフルコメディ
「山月記」の幻の続編
「吾輩は猫である」×ホラー
「山椒大夫」×現代クライムサスペンス……。
知ってるようで知らない名作たちが、進化&新化して登場!
爆笑&興奮、面白さ100%間違いなしの書き下ろしアンソロジー!
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322603001562/
木内 昇『笑い三年、泣き三月。』
『かたばみ』の著者が描く、もうひとつの愛の物語
昭和21年、戦中を旅芸人として過ごした岡部善造は、一旗揚げようと戦禍の残る東京にやって来た。そこで邂逅した活字好きの戦災孤児・田川武雄と、復員兵の映画青年・鹿内光秀と浅草の演芸ホール「ミリオン座」を手伝うことになる。生き方も考え方も異なる3人は当初は反発しあうも、踊り子のふう子と共に同じアパートで風変りな共同生活を送るようになるが……。戦後をたくましく生き抜く人々を描いた、愛の物語。
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322510000948/
喜多嶋 隆『江ノ電を待ちながら』
ここが私たちの生きる場所。鎌倉が舞台の心温まる短編集
各駅停車の江ノ電は、観光客や地元の人を乗せて、今日も湘南の海沿いをゆっくり走る。オリンピック強化選手に選ばれなくても、ひたむきに練習を重ねるビーチバレーの選手に出会った青年が、忘れかけたていたサッカーへの情熱を取り戻していく「夢をほおばっていた」。観光客でにぎわっている極楽寺駅で、小さな神社の娘が、参拝客を呼び寄せるために突飛なアイディアを思いつく「君に捧げるイエスタデイ」。稲村ケ崎で生まれ育った女性が、モデルになり多忙な日々を送っているが、クラスメイトとの再会でふと潮風の中での生活を思い出す「人生の途中下車」など。人生のターニングポイントでふと立ち止まった人々が、新しい一歩を踏み出す姿を描く、温かな連作短編集。
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322602001322/
櫻 いいよ『月夜道のティータイム』
月とともにオープンするケーキ屋さん。おひとつからどうぞ。
「PATISSERIE 月夜道」は夕暮れから開く小さな店。季節の果物を使った繊細なケーキが並び、今日も黒猫に導かれた客が訪れる――。婚活を辞めようと決めた女性のおひとりさま宣言ケーキ、会社でも家でも空回りする男性の一息ケーキ、初めてひとり暮らしをした大学生のバースデーケーキ。自分のために選んだケーキを味わえば、幸せな思い出が溶けだしてくる。大切な誰かを思う気持ちで世界はできている。心が満ちる優しい物語。
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322507000504/
鳴神響一『脳科学捜査官 真田夏希 アンハピネス・ジョンブリアン』
累計55万部突破の人気シリーズ! 待望の最新刊!
海老名市内で司法書士事務所の女性が、マンションから突き落とされて死亡した。県警の特別捜査官・真田夏希は、捜査本部に急行した。被害者はSNSのインフルエンサーという別の顔を持っていて……。
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322603001591/
服部紫青『公安デビル』
その男は最強の敵か、それとも味方か。期待の新人が描く、圧倒的警察小説
ローン・オフェンダー(単独攻撃者)と呼ばれるテロ犯の犯行と思われる、官僚ら8人が行方不明となる事件が発生した。事態に対抗するため、警視庁公安部は、紺野美雨をこの犯人と目される『アンヘル』専従に任命する。犯人の動機や目的は一切不明。痕跡すら残さない強敵に対し、美雨のバディに選ばれたのは、“汚れ役”と呼ばれる謎多き公安警察官・蜂須賀玄だった――。全知全能のテロ犯に挑む警官の活躍を描く、書き下ろし。
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322505000520/
深沢 潮『縁を結うひと』
同じ国で暮らしているのに、わたしたちは、彼らのことをなにも知らない。
在日二世の金江福は、30年ほど前から縁談を取り仕切る仕事をはじめ、いまや辣腕な「お見合いおばさん」となった。
彼女のもとを訪れるのは、結婚を切望する母親であったり、あまり結婚に乗り気でない娘だったり、何度もお見合いに挑み続けている男性だったりと様々。
青春・恋愛・夫婦、子育て、そして介護まで……様々な困難に負けずタフに生き抜く老若男女のリアルな姿を活写する。深沢潮のデビュー作!
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322512001244/
松岡圭祐『高一事変 II』
優莉結衣の過去が明かされる大人気「高校事変」シリーズ前日譚!
入学したばかりの高校を去ることになってしまった、15歳の優莉結衣は、千葉県の南房総に位置する菊良高校へ編入することになる。
福祉に力を入れている菊良町は、結衣の受け入れに対して積極的な姿勢を示していた。
物腰が柔らかく、結衣に対しても偏見の目をもたない菊良高校の同級生たちに違和感を覚えた結衣は学校への警戒心を募らせる――。
青春バイオレンス文学ベストセラーシリーズ「高校事変」前日譚、待望の続編!
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322601000678/
山白朝子『小説の怪人』
小説家には奇人変人が多い――観察好きな山白朝子による小説家密告小説
私の職業は小説家である。怪談系の雑誌に文章を書く仕事をしている。ベストセラーとは無縁だが、一応、生活はできている。そして出版業界に長年関わっていると、様々な小説家に出会う。彼らは、奇人変人であることが多い。たとえば――。作家のO氏は日常と作品世界の境界を曖昧にすることで執筆モードに頭を切り替える。死体発見の場面では、部屋に血糊を撒いたり……(「墓場の小説家」)。Yさんは筆が異様に早い若い男性作家だ。わたしとの対談の約束をすっぽかし逃げた――(「小説家、逃げた」)。Kという作家の本は、動物霊の霊障の原因となっているという。私はK先生について調べることにした――(「キ」)。X先生はベストセラー作家だ。新作小説は映画化されるという。ところが、私はその小説の設定や展開、結末を知っていた――。X先生には創作に関するある秘密があったのだ――(「小説の怪人」)。R先生は脳内にアクターがいて物語を自由に演じさせているという。ある時地味なキャラクターを消してしまうと――(「脳内アクター」)。D先生は大学生デビューの作家だ。Uは最初は熱心な編集者と思っていたのだが――「担当編集ガチャ」がD先生に迫っていた――(「ある編集者の偏執的な恋」)。文豪J先生は交通事故で執筆が絶望的と言われていた。ところがベトナム出身のN君は手を触れるとJ先生の言葉を受け取ることができ――(「精神感応小説家」。
7人の奇妙な作家たちを山白朝子は観察し、告発する、世にも不思議な小説家の世界。
――読み終えたら世界が歪み始める、文庫版『小説の怪人』あとがき、書下ろし。
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322602001304/
山本文緒『プラナリア』
様々な背景からなる“無職”を巡る心模様を描き、共感を呼んだ直木賞受賞作
乳がんの手術以来、何もかも面倒くさく「社会復帰」に興味が持てない25歳の春香。恋人の神経を逆撫でし、親に八つ当たりをし、バイトを無断欠勤する自分に疲れ果てるが、出口は見えない――珠玉の短編集!
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322602001328/
吉川英梨『海の教場』
命と向き合う姿に感涙必至! 海上保安学校が舞台の「教場」物語
桃地政念は、海上保安官の中でも調理・経理・庶務などを担当する縁の下の力持ち部門「主計」の専門官。海上保安官といえど、海猿でもヒーローでもなく、小柄でメタボが気になる独身彼女ナシの中年だ。
霞が関勤務の彼がある日、学生時代のマドンナ・高浜彩子から呼び出された。彩子は女性ヘリ操縦士の草分け的存在で、桃地とはある因縁を持つ。
ドキドキしながら向かった待ち合わせ先で告げられたのは「肝臓がんで余命一年」。京都府舞鶴市の病院に入院するという。シングルマザーの彩子は、息子の悠希が春から舞鶴の海上保安学校に入る予定で、そのそばで過ごすためのようだった。
彼女のために現地への異動を企てた桃地は同校の教官として赴任することに。船舶運航システム課程主計コース3組の担任となったが、腐れ縁の校長・比内から、ある事情がクラスに重い影を落としていることを聞かされ……。
命と向き合う機会の多い、海上保安官という仕事。明るく人間味あふれる桃地の、学生たち、そして愛する人とのかかわりの日々に、感涙間違いなし!
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322510000968/
角川文庫(時代小説)2026年7月の新刊紹介
稲葉 稔『仏の辰捕物帳』
これぞ捕物帳の王道! 新シリーズ第1弾
「これぞ捕物帳の王道。岡本綺堂『半七捕物帳』池波正太郎『鬼平犯科帳』……待ち焦がれていたレジェンドクラスの捕物帳と出逢った」(解説より)
文芸評論家 菊池 仁
元同心の岡っ引き「仏の辰」の活躍を描く新シリーズ!
人形町で十手を預かる岡っ引きの佐々木辰蔵には、他人にはいえぬ過去があった。かつて北町奉行の定町廻り同心として嘱望されていたにもかかわらず、ある事件の責任をとり、身を落としたのだ。だが、その洞察力と名裁きは、「仏の辰」と呼ばれた同心時代と変わらず、むしろ輝きを増していた。ある時、掏摸で辰蔵に捕縛された元大工の平次が更生して江戸に職探しに来たところ、辰蔵と再会し……。これぞ捕物帳の王道、シリーズ第1弾!
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322603001544/
角川ホラー文庫2026年7月の新刊紹介
小林泰三『此方より 小林泰三未収録短編集』
全作品、単著初収録! あなたの知らない小林泰三作品が、ここにある。
幼少期、研究者の伯父が住む不気味な村で過ごした夏休み。
伯父の家で目撃した奇妙な装置と、化け物の正体とは……(「此方より」)。
「首輪で繋がれた少女がいた」――虐待疑いの通報を受け児相職員が訪れたマンションの1室。
職員たちはそこで“1匹”の怪人と邂逅する……(「愛玩」)。
若くして死去したホラー短編の鬼才・小林泰三。
2026年は、「玩具修理者」での鮮烈デビューから30周年目にあたる。
これを記念して、単著未収録だった14編をこの1冊に一挙収録。
待ち望まれた“著者最新刊”がここに!
解説・恒川光太郎
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322602001302/
嗣人『夜行堂奇譚 参 上』
隻腕の見鬼とオカルト嫌いな公務員が怪異に挑むバディホラー&ミステリ
いとこの妻・しづりからの文が届き、帯刀老と葛葉が山を下り、斜陽の西家を訪ねた。そこには座敷牢に匿われていた5歳の少女がいた。二人はその娘を引き取り、柊と名付け養育することにした――(「序」)。
百年続いた老舗旅館。全盲として生まれた深雪はある日、亡祖父の間宮京介を訪ねてきた妖魔を家に上げてしまう。妖魔を退治するために大野木と桜と一緒に夜行堂へ行き、そこで選んだものは――(「雨聴」)。
京都嵐山の高級旅館。師匠の柊と私に来た依頼は「高級呉服店・扇美屋(おうみや)の娘・梨香に狐が憑いているので祓ってほしい」というものだった――(「白華」)。
先輩から高額のバイトを誘われ、車で連れていかれたのは竹林の中にある木山の家だった。重たい行李を県境の山奥の神社に運ぶ仕事を依頼されるが――。(「行李」)。
木山、帯刀老、葛葉、柊、夜行堂……徐々に明かされていく屋敷町の人間関係。幻想譚や怪談も収録した全十一話。
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322512001236/
嗣人『夜行堂奇譚 参 下』
人でないモノが集う場所、夜行堂。日常の怪異に挑むバディホラー&ミステリ
近衛湖のほとりに建つ迎賓館のような洋館。帯刀老の遺産の一つだ。そこを調査することになった大野木と桜。堅牢なカギをあけると館の中は時間が止まっており、2階から人間の一部で作った青い蝶が飛んできていた。階段を上がるとそこには学生服を着た木山がいた――(「夢 蝶」)。
妻がなくなり、学生の木山という人物から手紙が届く。預かっているものを返したいそうだ。それは行李に入った勾玉だった。ご神体だそうだが、気味が悪い。ところが川でミイラ化した死体があがり、行李の球が血を吸ったように肥大していた――。(「文夜」)。
心霊物件・美嚢団地の最後の住人・義兼慎三。すでに100人以上が不審死している。県庁では「美嚢団地には怪異の根がある」と言われていた。しかし一番最初の事件は、鷹元楸の母、千賀子の団地での急死だった――(「死坑」)。
帯刀と学生の木山が柳川の船に乗っている。近衛湖の帯刀の別邸へ向かっているのだ。そこに依頼主の当主の母・駿河屋の大奥様の駿河ハツエがやってきた。当主の篤行が亡くなり、奥座敷に住まうオシロサマをお鎮めいただきたいというお願いだ。(「指切」)
屋敷町の呪術の仕掛け人ともいえる木山の全貌が少しずつ明らかになる参巻。下巻にも書下ろしを加えた全十話を収録。
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322512001238/
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