本州で最も広く、豊かな自然と四季の変化が魅力的な岩手県。
今回は『ダ・ヴィンチ』2023年6月号の「宮沢賢治と歩く、岩手の物語」特集のなかから、現代の岩手出身作家による、東北や岩手、冬の季節をテーマとした作品をご紹介!
岩手作家は賢治のみにあらず。この人もあの人も、実は岩手出身なのです。
※『ダ・ヴィンチ』2023年6月号「宮沢賢治と歩く、岩手の物語」特集からの転載記事です。
選・文:皆川ちか
バナーイラスト:花松あゆみ
岩手出身作家が書く、東北・岩手の物語6選
柚月裕子『盤上の向日葵』中公文庫
将棋という名の業に魅せられた男たちの熱く、激しい生きざま
山中に白骨遺体と共に埋められていた時価六百万もの将棋の駒。事件を捜査する刑事コンビは、実業界から転身してプロ棋士となった男、上条桂介に行き着く。遺体は誰か? なぜ高価な駒も埋葬されていたのか? 桂介の過去を辿って刑事たちは東北へ向かう。
三秋 縋 『恋する寄生虫』メディアワークス文庫
マスク越しのキスをした瞬間、彼と彼女の凍てつく孤独が重なった
潔癖症の青年・高坂と、視線恐怖症の女子高生ひじり。誰とも分かちあえない孤独を抱える彼らは、特殊な寄生虫によって巡り会い、恋という名の病にかかる。鬱々とした寒さの冬に芽生え、春の桜の花びらが降り注ぐ美しさのなかで結実する純度100%の恋。
詳細はこちら ⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/321606000761/
北山猛邦『月灯館殺人事件』星海社
究極のクローズド・サークル― 雪の中の山荘で事件は起きる!
「本格ミステリの神」と呼ばれる大作家・天神人が所有する雪深い山荘。そこへ集まった七名の推理作家は一人、また一人と殺される……。雪と氷に閉ざされた館、見立て殺人に超トリック、そして謎の黒幕。新本格の味わいたっぷりなネオクラシック・ミステリー。
石野 晶『彼女が花に還るまで』双葉文庫
花のような君と出逢って、平凡だった僕の人生が開花した
ヒナギクのような笑顔の女性・木綿子に恋した“僕”。一生ひとりで生きていくと決めている木綿子を真剣に愛するようになり、ついには彼女の家に婿養子に入る。だが木綿子は悲しい秘密を秘めていた。岩手の自然の厳しさと優しさ、美しさが物語の情感を深める。
小砂川チト『家庭用安心坑夫』講談社
廃坑テーマパークにいる“彼”に会うため、“私”は故郷へ帰る
東北出身東京在住の主婦・小波は、日本橋三越の柱に貼られたシールを見た瞬間、捨ててきた故郷と意識が接続する。小波の視界に現れる父親ツトム。そんなの気のせいだと一蹴する夫。真偽を確かめるべく帰省する彼女の過去と現在、現実と幻想がツイストする。
月子『彼女とカメラと彼女の季節』講談社 モーニングKC
北上川にかかる開運橋をはじめ 風光明媚な盛岡の街がみずみずしい
高校三年生の春、あかりはクラスメイトになった美少女ユキに心奪
われる。写真を撮るのをこよなく愛するユキに感化され、あかりもカメラを手にとり―。〈杜と水の都〉盛岡の春から冬にかけて2人の少女と1 人の少年が織りなす恋と青春、成長ストーリー。
今年没後90年を迎える宮沢賢治を大特集!
『ダ・ヴィンチ』2023年6月号
2023年6月号の『ダ・ヴィンチ』では、今年没後90年を迎える宮沢賢治を大特集。
『注文の多い料理店』や『セロ弾きのゴーシュ』をはじめとした宮沢賢治作品の紹介のほか、『銀河鉄道の夜』『グスコーブドリの伝記』のアニメーション映画で二度にわたってタッグを組んだ、アニメーション監督・杉井ギサブローさん×マンガ家・ますむらひろしさんの対談、映画『銀河鉄道の父』の公開を記念した原作者・門井慶喜さん×主演・役所広司さんの対談や、同作で宮沢賢治役を演じた菅田将暉さんのインタビューなど、盛りだくさんの内容となっています。
また今回は、「宮沢賢治を“めぐる”創作集」と題した書き下ろし3作品の掲載も。
『海獣の子供』の作者であるマンガ家・五十嵐大介さんに賢治作品のなかから『土神と狐』のワンシーンを描き下ろしていただき、作家・くどうれいんさんには岩手県在住の作家の視点から見た賢治に関するエッセイを、そして『とりぱん』の作者であるマンガ家・とりのなん子さんには、宮沢賢治ゆかりの地・花巻を巡った描き下ろしマンガをご寄稿いただきました。3作とも本誌だけの貴重な内容となっていますので、ぜひ手に取ってみてください!
『ダ・ヴィンチ』2023年6月号ご購入はこちらから
URL: https://www.amazon.co.jp/dp/B0C1LTBDMS/