はじめてのあかちゃん。はじめての子育て。いつから絵本を読んであげればいいのかわからず、ちょっと読んでみたけど「絵本はまだ早いかな」「絵本に興味がない子みたい」と読むのをやめてしまう……。「子育てあるある」です。
でも実は、大人から見ると抽象的だったり、音やくりかえしが多いように見えて、幼い子が大喜びする絵本があるんです!
あかちゃんの目と脳をはぐくむ、Sassyのあかちゃんえほん
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「あれ? このカラフルな色・柄、どこかで見たことある……」と思う人がいたら、正解! なぜならSassyの歯固めやガラガラは出産祝いの定番で、そのおもちゃはたくさんの親子に支持されているから。Sassyのあかちゃんえほん『にこにこ』『がおー!』『ちゃぷちゃぷ』はまさに0歳から楽しめる絵本です。
カラフルなページを開き「ぽん ぽん ぽーん」「てん てん ででん」と読んであげると、生後数カ月の子もじーっと見つめたり泣き止んだり、声を出したりします! あかちゃんの好奇心をわしづかみにするのは、水玉・しま模様などコントラストの強い模様や、にこにこ左右対称の人の顔。白・黒は、あかちゃんが最初に認識する色と言われます。このシリーズは現代乳児心理学の成果の結晶。「絵本はまだ早いかも」と思ったら試してみては? 男の子・女の子問わず、出産祝いやファーストブックにぴったりですよ。
「とんとん」したらひよこが生まれる!? “インタラクティブ絵本”
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1歳からは、参加型絵本もおすすめ。「とんとんってたたいてみて」と、子どもにたまごを「とんとん」してもらってページをめくると、「ぴよっ」と鳥が生まれる『たまごがあるよ』は、まさに今話題の“インタラクティブ絵本”。子どもが参加することで絵本の中のおはなしがすすむ絵本です。
『とりがいるよ』は、たくさんの鳥の中から、赤い鳥、青い鳥、小さな鳥や大きな鳥など「どれかな?」と色や大きさを楽しみます。幼い子がはりきって「これ!」と指差したり「とんとん」「なでなで」したりする可愛さに、思わず笑顔!
子どもの想像力と積極性をひきだす、くりかえしの絵本
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『わたしは だあれ?』はくりかえしが楽しい絵本。動物が後ろからこっそり目かくしをして「だれかな。だれかな……」とたずねます。「……うさぎちゃん?」と読む前に、子どもが応えるのを待ってあげるのがコツ。それから次へページをめくると「あったりーっ!」で読み手も子どももハッピーになります! あかちゃん絵本の研究家、保育士さんたちの読み聞かせの現場から生まれた絵本。想像から「あったり~っ!」と確信にかわる瞬間、輝くような笑顔が見られます。1歳~4歳頃が楽しめます。
でっかく飛び出す! 「左」「右」がわかる! あかちゃん絵本の名手、新井洋行さんの絵本
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『いっせーのばあ』は、しかけ絵本。「なにかな なにかな?」「いっせーの……」の後に「ばあ!」と見開きいっぱいのページを上へめくると、びっくりするほど大きな絵が飛び出して子どもは大喜び! ダイナミックな絵とくりかえしが癖になりますよ。
そして『ひだり みぎ』は、遊びながら「左」「右」の感覚が身につく斬新さに注目。左側にあるいちごを左手で「ぱっくん」、右側にあるたいこを右手で「どーん」とたたくことで、楽しく左右を覚えられます。あかちゃん絵本とあなどるべからず! どちらもはっきりした色や絵柄が可愛い、アイディア豊かな新井洋行さんの絵本です。
紹介した絵本はどれも、幼い子を絵本好きにする“魔法の絵本”ばかり。0歳だって早いことはありません。あかちゃんの好奇心や想像力を刺激し、何度も楽しめる絵本は、きっと素敵な時間をプレゼントしてくれます。親子に幸せなひとときがおとずれる絵本が見つかりますように!
(ライター:大和田佳世)