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【角川文庫2025年6月の新刊紹介】宮部みゆき『青瓜不動 三島屋変調百物語九之続』、辻村深月『この夏の星を見る』上下巻、小野不由美『営繕かるかや怪異譚 その参』など注目作が盛りだくさん!

2025年6月17日に発売予定の角川文庫(日本文学・時代小説)、角川ホラー文庫の新刊ラインナップをご紹介します(※地域により発売日が前後する場合があります。ご了承ください)。

角川文庫(日本文学)2025年6月の新刊紹介

岩井圭也『最後の鑑定人』



嘘をつくのは、いつだって人間です――孤高の鑑定人・土門誠の事件簿!

かつて科捜研のエースとして「彼に鑑定できない証拠物なら、他の誰にも鑑定できない」と言わしめ、「最後の鑑定人」として名を轟かせた土門誠。しかしとある事件をきっかけに、科捜研を辞職。新たに民間鑑定所を立ち上げた土門のもとに次々と不可解な事件が持ち込まれる。いつも同じ服、要件しか話さないという一風変わった合理主義者でありながら、その類まれなる能力で、難事件を次々と解決に導いていく――「科学は嘘をつかない。嘘をつくのは、いつだって人間です」。孤高の天才鑑定人・土門誠の華麗なる事件簿。

詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322412000809/

冲方丁『骨灰』



第169回直木賞候補作! 進化し続ける異才が放つ新時代のホラー。

大手デベロッパーのIR部に勤務する松永光弘は、自社の高層ビル建設現場の地下へ調査に向かっていた。目的は、その現場についての『火が出た』『いるだけで病気になる』『人骨が出た』というツイートの真偽を確かめること。異常なまでの乾燥と、嫌な臭気を感じながら調査を進めると、図面に記されていない、巨大な穴のある謎の祭祀場にたどり着く――。地下に眠る怪異が、日常を侵食し始める。恐怖の底に誘う衝撃のホラー巨編!

詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322410000628/

織田作之助『青春の逆説・可能性の文学』



若者特有の自尊心を逆説的に描いた痛快青春小説!

気取り屋だが内気の豹一は学業も恋愛も自尊心が邪魔をしてうまくいかない。高等学校落第後は新聞記者になり、恋愛事件で映画界を追放された「問題」の女優の記事を書くように命じられるーー。恋愛や失恋を通して、一人の青年の成長を描く痛快青春小説(「青春の逆説」)ほか、天衣無縫の棋風で知られる将棋指し、坂田三吉の定跡を嫌った「青春の手」の話から小説の新たな可能性について熱く綴られた晩年の評論「可能性の文学」を収録。

詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322412000821/

小野不由美『営繕かるかや怪異譚 その参』



建物で起こる怪異を解くため、営繕屋は死者に思いを巡らせる。

怖ろしくも美しい。哀しくも愛おしい――。これぞ怪談文芸の最高峰!シリーズ第3弾。建物にまつわる怪現象を解決するため、営繕屋・尾端は死者に想いを巡らせ、家屋に宿る気持ちを鮮やかに掬いあげる。
恐怖と郷愁を精緻に描いた至極のエンターテインメント。全6編収録。

詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322411000550/

辻村深月『この夏の星を見る 上』



この物語は、あなたの宝物になる。

亜紗は茨城県立砂浦第三高校の二年生。顧問の綿引先生のもと、天文部で活動している。コロナ禍で部活動が次々と制限され、楽しみにしていた合宿も中止になる中、望遠鏡で星を捉えるスピードを競う「スターキャッチコンテスト」も今年は開催できないだろうと悩んでいた。真宙(まひろ)は渋谷区立ひばり森中学の一年生。27人しかいない新入生のうち、唯一の男子であることにショックを受け、「長引け、コロナ」と日々念じている。円華(まどか)は長崎県五島列島の旅館の娘。高校三年生で、吹奏楽部。旅館に他県からのお客が泊っていることで親友から距離を置かれ、やりきれない思いを抱えている時に、クラスメイトに天文台に誘われる――。

詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322502000850/

辻村深月『この夏の星を見る 下』



映画化決定! 2025年7月4日(金) 全国ロードショー!

コロナ禍による休校や緊急事態宣言、これまで誰も経験したことのない事態の中で大人たち以上に複雑な思いを抱える中高生たち。しかしコロナ禍ならではの出会いもあった。リモート会議を駆使して、全国で繋がっていく天文部の生徒たち。スターキャッチコンテストの次に彼らが狙うのは――。
哀しさ、優しさ、あたたかさ。人間の感情のすべてがここにある。

詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322502000849/

新名智『あさとほ』



この物語を追うと、人が消える。横溝ミステリ&ホラー大賞、受賞第一作!

夏日が通う大学で教授が突如失踪し、「事情を探る」と言う同級生も大学に来なくなった。部屋を訪ねると本が山積みになっており、「あさとほ」という無名の古典を執拗に調べていたらしい。そして風呂場には彼女の遺体が……。同じように失踪した人が他にもいると知った夏日は、幼いころ双子の妹が失踪した日の思い出を重ねてしまい、恐る恐る調査に乗り出す。はたして単なる”お話”に、生き死にを左右する力があるだろうか? 人間と物語の本質に迫る、精緻を極めたホラーミステリ。

詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322503000692/

早見和真『八月の母』



連綿と続く女たちの「鎖」を描く、著者究極の代表作

八月は、血の匂いがする――。愛媛県伊予市に生まれた越智エリカは、この街から出ていきたいと強く願っていた。男は信用できない。友人や教師でさえも、エリカを前に我を失った。スナックを営む母に囚われ、蟻地獄の中でもがくエリカは、予期せず娘を授かるが……。あの夏、あの団地の一室で何が起きたのか。嫉妬と執着、まやかしの「母性」が生み出した忌まわしい事件。その果てに煌めく一筋の光を描いた「母娘」の物語。

詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322408000654/

松岡圭祐『水鏡推理II インパクトファクター 改訂完全版』



医学の奇跡を暴け。シリーズ人気を決定づけた第2作。

天才的なひらめきを持つ文科省・不正研究調査チームの水鏡瑞希。人工血管に関するノーベル賞級の論文が科学誌に掲載され、その研究リーダーが幼なじみの如月智美だと知る。若くして偉業を成し遂げ、注目を浴びる智美だが、自宅から実験ノートが盗まれ、論文に瑕疵が多いことから捏造疑惑が浮上する。智美に降りかかる災いの真相を探るため、瑞希は調査に乗り出す。研究機関に蔓延する不正の実態を暴く。下剋上ミステリ第2作。

詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322501000726/

松岡圭祐『水鏡推理III パレイドリア・フェイス 改訂完全版』



抜群のひらめきと推理力が霞が関を震撼させる、下剋上エンタテインメント!

栃木県猜ヶ宇郡猪狩村。不毛の土地と呼ばれる場所だったが、大地震後に巨大な土の塊が山中に出現した。人の顔に酷似したその様相から「人面塚」と名付けられ、マスコミが現場に殺到し一躍有名となる。さらに隣村では古代の地磁気の逆転の痕跡が発見され――。立て続けに発見された地球の常識を変える二大現象を紐解くため、文科省タスクフォースのヒラ事務官・水鏡瑞希が挑む。

詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322501000727/

宮部みゆき『青瓜不動 三島屋変調百物語九之続』



おちか、ついに母となる。宮部みゆきのライフワーク、待望の第九弾!

洒落た一品をそろえる袋物屋〈三島屋〉の次男坊・富次郎は、いっぷう変わった百物語の聞き手を務めている。「黒白の間」で語られた怪談は、決して外には漏らされない――。初代聞き手のおちかのお産が迫り、てんやわんやの三島屋を、土の匂いをまとった女が訪れた。「うりんぼ様」と呼ばれる不動明王像を連れ込んで語られたのは、行くあてのない女たちの話だった。短編「面影鬼」を特別収録した、宮部みゆき流の人情怪談!

詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322412000816/

山口周『読書を仕事につなげる技術 知識が成果に変わる「読み方&選び方」の極意』



読み方一つであなたのキャリアは変わる!

ベストセラー『人生の経営戦略』著者の人気既刊書を文庫化!
読書という営みはいかにすれば仕事に役立つものになるのか?
「人生を競争戦略で考えたとき、読書こそ周囲との差別化を図るための最強の投資である」と説き、
独学で自らもキャリアを切り開いてきた著者が、オリジナル読書術を明かす。
ビジネスパーソンの世界観をアップデートし続ける思想家が明かした”知的生産の極意”

詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322412001159/

泉鏡花『100分間で楽しむ名作小説 外科室』



真実に打ちのめされる100分間。いつもより大きな文字で届ける厳選名作

画家である「予」は、友人医師が行う伯爵夫人の手術に立ち会うことになった。しかし夫人は、麻酔の副作用による譫言で「だれにも言えない秘密」を喋ってしまうことを恐れ、麻酔なしで手術をするといってきかない。全員の反対を押し切り手術が進む中、夫人の容態が急変し、誰もが予期しなかった事態が起こる・・・・・・。

詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322503000701/

樋口一葉『100分間で楽しむ名作小説 たけくらべ』



己のすがたを知る100分間。いつもより大きな文字で届ける厳選名作

吉原に住む遊女候補の少女・美登利。学内でも美人な彼女が気になるのは、寺の息子であり、いずれ僧侶となる身の上の信如という男子生徒だ。ある日美登利が信如を助けたことで他の生徒たちから冷やかされてしまい、噂になることを嫌って信如を避けるようになる。疎遠になった二人だが、美登利の家前に信如が現れて・・・・・・。

詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322503000702/

皆川博子『100分間で楽しむ名作小説 文月の使者』



甘美な幻に浸る100分間。いつもより大きな文字で届ける厳選名作

昨夜の大雨で壊れた橋を見に、男が一人中州に来た。男は背後から「指は、あげましたよ」と、女の声を聞く。無人の場所でもちろん誰がいるわけでもない。男はきっと空耳だろうと捉えて川を見てみると、女枕がひとつ、川浪に揺れているのを見つけた。枕紙には何か文字が書いてある――「髪」だ。その枕を拾った男はやがて、とある女のことを思い出し・・・・・・。

詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322503000703/

山本文緒『100分間で楽しむ名作小説 みんないってしまう』



喪失の先の希望に出会う100分間。いつもより大きな文字で届ける厳選名作

出先でばったり会ったのは、もうずっと会っていない幼なじみののんちゃんだった。彼女と話すうち、共通の知り合いである中学の同級生だった成井くんに同じ時期に二股をかけられていたことに気づく。勢いで二人は成井くんに電話をかけることになるのだが――。

詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322503000705/

角川文庫(時代小説)2025年6月の新刊紹介

鈴木英治『江戸の探偵 萱原の血戦』



人気沸騰! シリーズ第3弾

家老河田内膳の陰謀で幽閉された石見国加瀬津藩の城主斉晴を救うため、江戸城下で老中秋尾山城守に上訴を試みた永見功兵衛。だが、いきなり抜刀した家士たちに取り囲まれる。老中も陰謀に加担しているのか? からくも逃れた功兵衛だったが、直後に藩でも屈指の剣の達人伊田与五郎が立ちはだかる。一方、読売の邦市が殺害されたのは夜鷹殺しの裏にあると睨んだ北町奉行定廻り同心の藤森中兵衛は、上役から探索を阻まれ……。

詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322501000735/

千野隆司『成り上がり弐吉札差帖 棄捐令(三)』



逆境こそ、人生のチャンスだ! 痛快“倍返し”シリーズ、堂々の完結巻!

棄捐令で大打撃を受けた同業の札差・近江屋から、店を買わないかと持ち掛けられた笠倉屋。商いを広げる好機に、弐吉は若旦那とともに潰れかけた近江屋の立て直しを命じられる。自分を目の敵にする若旦那との軋れきや深刻な金主離れ、借金できない侍達からの嫌がらせなど新たな店は問題が山積み。さらには貸す資金が底をつきかけ、弐吉は窮地に立たされる。逆風の中、新天地で成功を掴めるか。江戸の出世成長譚、堂々完結!

詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322407000033/

角川ホラー文庫2025年6月の新刊紹介

大島清昭『最恐の幽霊屋敷』



転落が止まらない、 ジェットコースター級の事故物件ホラー長篇!

「最恐の幽霊屋敷」という触れ込みで貸し出されている物件がある――。幽霊を信じない探偵・獏田夢久(ばくたゆめひさ)は、屋敷で相次ぐ不審死の調査を頼まれる。さまざまな理由でその家に滞在した者たちは、一様に背筋の凍る怪異に見舞われた上、恐ろしい死に直面する。屋敷における怪異の歴史を綴ったルポ。その中に謎を解く手がかりがあるのだろうか。調査に乗り出す獏田を待ち受ける、意外な真相とは――? 「最恐の幽霊屋敷」はなぜ生まれたのか、そして、何が屋敷を「最恐」にしたのか。恐ろしい真実がいま明かされる。

詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322405000644/

貴志祐介『梅雨物語』



謎を解くたびに、絶望は深まる。貴志祐介が描くホラーミステリの極北 。

自ら命を絶った青年が残したという1冊の句集。元教師の俳人・作田慮男は、かつての教え子から依頼を受け、俳句の解釈を進める。沖縄の情景を描いた句を読み解いていくうち、恐るべき秘密が浮かび上がってくる(「皐月闇」)。遊廓で蝶のような花魁たちと遊ぶ夢を見る男の末路、広い庭を埋め尽くす色とりどりのキノコがもたらす幻覚。静かに忍び寄る恐怖と緻密な謎解きが読者を圧倒する3編を収録。著者真骨頂のホラーミステリ。

詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322412000817/

内藤了『BLOOD 警察庁特捜地域潜入班・鳴瀬清花』



ホルマリン漬けの少女は、全身の血を抜き取られていた。 シリーズ第6弾!

都内で便利屋として働き出した元「スノーホワイト」こと江口裕真から、潜入班に連絡が入る。
東京都大田区の住宅街の地下室で、不審な「棺桶」が発見されたというのだ。
裕真の近況確認を兼ねて現場に向かった清花たちは、
棺桶の中から、血液をすべて抜かれホルマリン漬けにされた少女の遺体を発見する。
首筋に遺された奇妙な痕跡。それは20年前、土井が追っていた連続変死事件の特徴と酷似していた――。

謎の少女は一体誰なのか。彼女の叫びは、なぜ誰にも届かなかったのか。
煌びやかな巨大都市・東京。
時を経て再発した連続変死事件の真相を追う清花たちは、その「裏側」へと潜入する。

詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322409000524/

吉田悠軌、夜馬裕、黒木あるじ、村田らむ、大島てる、田中俊行『国道1号線怪談』



通る者すべてを呑み込む実話怪談アンソロジー。

見慣れた道、見知らぬ恐怖。
東京から大阪まで、東西を結ぶ日本の動脈・国道1号。
この道は、古の東海道を受け継ぎ、時代を超えて人々の恐怖を映し出す。
東京・日比谷公園の噴水から這い出る黒い塊。
神奈川・鶴見に出没する謎の“猿”。
静岡の海岸沿いに眠る首塚の祟り。愛知の神社に伝わる禁忌。
三重・1号線沿いの忌まわしい事故物件。滋賀・琵琶湖に沈む数々の事件。
京都・市内で忽然と消えた道。大阪・淀川の河川敷に埋められた闇――。
恐怖は、確かにこの国道に息づいている。
道を辿るごとに、異形があなたの日常を侵食する。
気鋭の怪談作家たちが紡ぐ、戦慄の書き下ろし実話怪談集。

詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322410000616/

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