数学書としては異例の反響を呼んでいる『宇宙と宇宙をつなぐ数学』。書店員、長江貴士さんによる著者の加藤先生へのインタビュー第3弾です。
最終回のテーマは「宇宙人と共有できる数学、できない数学」です。
IUT理論は2012年にホームページ上で発表されましたが、数学界ではまだ完全にこの理論を受け入れたことにはなっていません。とはいえ、歴史を振り返れば、時間がかかって認められた概念は枚挙にいとまがなく、たとえば2乗してマイナスになる虚数、高校で習うあの「 i 」は、受け入れられるのに300年ほどもかかったそうです。
ではこのIUT理論が既存の数学に、何か根本的な変更をもたらすことはあり得るでしょうか。長江さんがやさしい言葉で問いかけていきます。
加藤先生は、研究を重ねる中で、「すごくうまくいっている」という感覚を持つことがあると語ります。それはどういったときなのでしょうか。
さらに話は展開し、宇宙人と会話するときに通じる数学とは何か、と長江さんが問いかけます。加藤先生は、通じる数学の概念と、これは通じないという概念を答えます。その違いとは何なのでしょうか。
とても興味深いインタビューの最終回はここでしか聞けない話だと思います。ぜひご覧ください!