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作品情報



  • 構想から約10年。上田竜也が仲間を想う心を小説にのせる――。

    この声が届くまで

    • 上田竜也
    • 発売日 2025年6月27日
    • 定価 1760円(本体1600円 + 税)

    世間から注目されないまま10年、そんな中でメンバーの一人・マサが脱退。学生時代からの仲間である龍、ヒロト、誠一郎、毅志で組んだバンド「zion(シオン)」は窮地に立たされていた。マネージャーの光、幼馴染の七海とともに最後の望みをかけてメンバーは一念発起、バンドとして成功をおさめるために団結力を高めていく。しかし、彼らの前にさまざまな困難が立ちはだかる。

    「ここで諦めたくねぇんだ! まだ自分の夢を諦めたくねぇんだ。俺はお前らと……他の誰でもねぇ! お前らと! やっぱりテッペン目指したい」(本書より引用)

    バンド活動に全力で立ち向かい、憧れの武道館を目指す物語。

    世間から注目されないまま10年、そんな中でメンバーの一人・マサが脱退。学生時代からの仲間である龍、ヒロト、誠一郎、毅志で組んだバンド「zion(シオン)」は窮地に立たされていた。マネージャーの光、幼馴染の七海とともに最後の望みをかけてメンバーは一念発起、バンドとして成功をおさめるために団結力を高めていく。しかし、彼らの前にさまざまな困難が立ちはだかる。

    「ここで諦めたくねぇんだ! まだ自分の夢を諦めたくねぇんだ。俺はお前らと……他の誰でもねぇ! お前らと! やっぱりテッペン目指したい」(本書より引用)

    バンド活動に全力で立ち向かい、憧れの武道館を目指す物語。


登場人物紹介



対馬龍

つしまりゅう

バンド「zion」のボーカリスト。
一見、不良のように見えるが、実は繊細で仲間思い。
困難な状況でも夢を諦めず前進しようとする情熱的な一面も。
七海に対しては特別な感情を抱いており、彼女の前では特に気を許した態度を見せる。


桐山ヒロト

きりやまひろと

バンド「zion」のギタリスト。
明るく社交的で、誰に対しても優しい。
不器用な龍を理解し支えつつ、メンバーの調和を保つ重要な存在。
龍と七海とは幼なじみの仲で、2人の関係も陰ながら見守っている。


川嶋七海

かわしまななみ

龍とヒロトの幼なじみであり、「zion」のメンバーと光とは学生時代からの仲。
病気がちでありながらも明るく前向きな性格。
龍の粗暴な態度の奥にある繊細さを理解しており、彼女の前では龍も柔らかな表情を見せる。


黒田誠一郎

くろだせいいちろう

バンド「zion」のベーシスト。
クールで知的な性格で論理的思考の持ち主で、バンドメンバーも誠一郎の言うことは大体正しいと思っている。
常識人で、メンバーの中で誰かが暴走しそうになったときに抑止役に回る。


金田毅志

かねだつよし

バンド「zion」のドラマー。
お調子者でおバカキャラ。
メンバー内ではいじられ役だが、裏では家族を養うために複数のバイトを掛け持ちして働いている苦労者。
ノリが軽く見られがちだが、バンドに対する情熱は強い。


朝比奈光

あさひなひかり

バンド「zion」のマネージャー。
しっかり者で、メンバーを献身的にサポートする。
一方で気が強く、怒ると誰も止められないほど怖い一面も持つ。
感情表現が豊かで、メンバーたちと一緒に調子に乗ってふざけることも。


著者コメント


 この物語は約10年前から書き始めました。当時、グループの3人目の脱退が決まった時期でした。今後のグループのために、KAT-TUNのメンバーとして自分がもっと何かやれることはないか?と思い、「物語」を描くという形で、自分の想いを表現して、演じてみようと思ったんです。小説にするなど決める前に、とにかく書き始めました。

 当時は、2/3ほど書いたところで、事務所に相談したものの、今は執筆より他の事を勉強した方がいいと言われ、中断することになりました。しかし、ここ数年で仕事の体制が変わり、執筆を再開できるのではと思い、事務所に直接話に行きました。去年から再度書きはじめ、時間はかかりましたが、その期間に感じてきたものも小説に表現できたので、その年月は決して無駄ではなかったと思っています。 

 主人公の龍は、ほぼ僕ですね(笑)。もちろんフィクションの話なので、やってる事は別ですが…共感できることが多く、なかなか自分の思いが相手に伝わらず、とても不器用な人間であります。実際、僕もよく勘違いされます。小説完成間近、あとは最終調整をするというところでグループの解散が決まりました。戸惑い悩みましたが、自分にできることをしようと前を向くよう努めました。その時、僕自身もこの物語に支えられていたと思います。 

 この小説に、今の自分の想いをぎゅっと詰めたので、ファンの方、そして世の中でグループ活動をしている人、そしてそれを応援してくれてる方々にぜひ読んでいただきたいと強く思います。

 大切にしてきたグループは幕を閉じてしまいましたが、この本には僕がずっと感じてきた仲間のあり方、実現していきたかった夢が込められています。うまくいかないことがたくさんあるこの世の中で、登場人物たちはたくさんの課題にぶつかり、悩み、もがき、仲間と乗り越えようと進んでいきます。この物語が皆さんの心に寄り添い、力になれたら嬉しいです。そして、その力が多くの方に広がっていきますように。 

 上田竜也



著者プロフィール



上田竜也

上田竜也(うえだたつや) 

1983年生まれ、神奈川県出身。2006年KAT-TUNとしてデビュー。2025年3月31日にグループを解散。 現在は、個人として俳優や音楽活動など自分だけのスタイルでエンターテインメントに取り組んでいる。


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