山田風太郎賞ヘッダーロゴ

本賞は山田風太郎氏の独創的な作品群と、その作家的姿勢への敬意を礎に、
有望な作家の作品を発掘顕彰するために創設されたものです。

山田風太郎賞 | KADOKAWA

山田風太郎。
なんと刺激的な名前だろう。

その名を冠した文芸賞の選考委員たちにとっても、
その候補となる人たちにとっても、
この名は大いなる刺戟となるであろう。

筒井康隆

2025年10月20日

第十六回 山田風太郎賞が決定

『 神都の証人(しんとのしょうにん)
大門剛明

(講談社)
2025年6月刊

著者略歴

大門剛明
(だいもんたけあき)

1974年、三重県伊勢市生まれ。第29回横溝正史ミステリ大賞とテレビ東京賞をW受賞した「ディオニソス死すべし」(刊行時『雪冤』に改題)で2009年デビュー。他の著作に『罪火』『確信犯』『獄の棘』『優しき共犯者』「正義の天秤」シリーズ(角川文庫)、『テミスの求刑』『両刃の斧』(中公文庫)、「完全無罪」シリーズ(講談社文庫)などがある。

『 ミナミの春(みなみのはる)
遠田潤子

(文藝春秋)
2025年3月刊

著者略歴

遠田潤子
(とおだじゅんこ)

1966年、大阪府生まれ。関西大学文学部独逸文学科卒業。2009年、『月桃夜』で日本ファンタジーノベル大賞を受賞し、デビュー。『雪の鉄樹』が「本の雑誌が選ぶ2016年度文庫ベスト10』第1位に、『オブリヴィオン』が「本の雑誌が選ぶ2017年度ベスト10」第1位に輝く。『冬雷』で第1回未来屋小説大賞を受賞、2020年『銀花の蔵』で直木賞候補に。他の著書に『ドライブインまほろば』『廃墟の白墨』『人でなしの櫻』『イオカステの揺籃』などがある。


2025年9月25日

第十六回山田風太郎賞 候補作品が決定

普通の子
朝比奈あすか

KADOKAWA 2024年12月刊

飽くなき地景
荻堂 顕

KADOKAWA 2024年10月刊

『 失われた貌 』
櫻田智也

新潮社 2025年8月刊

目には目を
新川帆立

KADOKAWA 2025年1月刊

『 神都の証人 』
大門剛明

講談社 2025年6月刊

『 ミナミの春 』
遠田潤子

文藝春秋 2025年3月刊

選考会 2025年10月20日(月)
※著者・五十音順


山田風太郎賞概要

戦後日本を代表する大衆小説作家、山田風太郎。本賞は氏の独創的な作品群と、その作家的姿勢への敬意を礎に、有望な作家の作品を発掘顕彰するために創設されたものです。ミステリー、時代、SFなどジャンルを問わず、対象期間に発表され、最も面白いと評価された作品に贈られます。


山田風太郎(やまだ ふうたろう)

撮影:斎城卓

1922年兵庫県生まれ。伝奇小説、推理小説、時代小説など幅広いジャンルの作品を手がけた、戦後日本を代表する作家。古典伝奇文学に造詣が深く、独自の視点を加えた大衆小説で人気を得る。

戦時中から書き記していた日記は記録文学の傑作との呼び声も高く、著者の再評価にもつながった。

47年東京医学専門学校在学中に『達磨峠の事件』で作家デビュー。49年に『眼中の悪魔』『虚像淫楽』で探偵作家クラブ賞、97年に第45回菊池寛賞、2001年に第4回日本ミステリー文学大賞をそれぞれ受賞。主な著書に『甲賀忍法帖』に始まる忍法帖シリーズをはじめ、『警視庁草紙』『戦中派不戦日記』『人間臨終図巻』など多数。2001年没。


主催

株式会社KADOKAWA

対象作品

毎年9月1日から翌年8月31日(奥付表記)までに刊行された日本の小説作品
(長編、短編集、連作短編集等)
※刊行時の判型による除外作品はありません
※小説誌等の掲載段階では対象としません

副賞

100万円

選考委員

朝井まかて、貴志祐介、桜木紫乃、馳星周(五十音順・敬称略)


  • 朝井まかて

    撮影:Norihisa HARADA

  • 貴志祐介

    撮影:ホンゴユウジ

  •     

  • 撮影:ホンゴユウジ


過去の受賞作