話題沸騰! 下村敦史さん『サハラの薔薇』が発売たちまち重版決定!
絶賛の声が止まらない本作の重版を記念して、カドブンでは「6人のカドブンレビュアーによる6日間連続レビュー」企画を行います。6人のカドブンレビュアーは本作をどのように読み解いたのか? ぜひ連続レビュー企画をお楽しみください。
――ある映画制作会社での一コマ。
プロデューサー1(以下P①)
「やりました! 我々の熱意が届きました!ついに『サハラの薔薇』の映画化権、獲得しました!」
プロデューサー2(以下P②)
「本当か! やったな! 広大な砂漠を舞台にしたスケール感、主人公に次々にふりかかる災難! 派手なアクション!大ヒット間違いなしだよ!」
P①「主人公の峰隆介がいいですよね! 最後と賭けたチャンスにも見放され、目標を見失った中年って設定は多くの共感を呼ぶと思うんですよ」
P②「確かに。この本、一気読みのエンターテインメントではあるんだけど、主人公と自分を重ねて『苦さ』を感じてしまう場面が多かったな。困難を前に場当たり的な判断を下す主人公にため息をついて…美女の前ではいらない恰好をつけてしまう主人公に苦笑いして…揺るぎない志を持った人間を前に卑屈になってしまう姿に胸が痛くなる…」
P①「元気出して下さい! P②さんも峰隆介のように、どんなピンチに陥っても、なんとか乗り切って来たじゃないですか」
P②「そうだな……ツキはなくてもしぶとく生き抜くぞ! ところでP①くん、今更の確認なんだけど、我が社に『サハラの薔薇』を映画化するだけの予算はあるの?」
P①「……そうでした。残念ですが、この話はお断りして来ます」
P②「いやいや、もったいないもったいない。舞台を日本に移してさ、予算を切り詰めれば、なんとかなるんじゃないかな」
P①「えっ⁉ それじゃあ、もはや『サハラの薔薇』とは呼べないのでは……」
――そして後日、P①とP②はなんとか映画化企画書を完成させた。

書籍

『サハラの薔薇』

下村 敦史

定価 1728円(本体1600円+税)

発売日:2017年12月21日

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