【カドブンレビュー9月号】

『ししりばの家』の語り手である2人の人物に共通するのは、何かが潜んでいる「砂の家」に悩まされていることだ。

物語は、男の子の過去の思い出から始まる。その男の子は小学生のころに友達の家へ遊びに行き、そこでの奇妙な体験が忘れられない。
視点が切り替わる。夫の転勤で生活がガラリと変わってしまい、寂しい生活を送っている妻の話が始まる。偶然旧友と出会ったことから、日常に刺激を求めていた妻は変化を求めて旧友の家を訪問することになる。しかしそこで目の当たりにしたのは、日常に、自然に溶け込む「砂」の存在であった。
ここから、男の子と妻の視点が交互に入れ替わり、ストーリーがシンクロしながら進んでいるように描かれていく。

書籍

『ししりばの家』

澤村 伊智

定価 1728円(本体1600円+税)

発売日:2017年06月29日

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    書籍

    『ずうのめ人形』

    澤村 伊智

    定価 1782円(本体1650円+税)

    発売日:2016年07月28日

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      書籍

      『ぼぎわんが、来る』

      澤村 伊智

      定価 1728円(本体1600円+税)

      発売日:2015年10月30日

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