――逆に今作で、苦労された部分はありますか?
桑原:縄文時代は文字がないことです!
 いつもは文献に残る記録を遺物の裏付けに使えるのですが、今回は固有名詞も人名も残っていない縄文時代。遺物にまつわる史実のエピソードが残っていないため、話作りには苦労しました。道のない森を彷徨っているような心許なさの中、文字の記録がなくとも過去の真実に迫る考古学の奥深さや難しさを噛みしめました。
――次の巻で、舞台にしたい地方や時代はありますか? あったら教えてください。
桑原:そろそろ四国を舞台にしてみたいです。安徳帝がらみなども面白そうですね。
 あとは吉備で鬼ヶ島(?)を発掘、とか、淡路島などもいいですね。
 意外に近世の発掘を取り上げていないので、江戸の町なども掘ってみたいです。 
――さらに、シリーズが次からどのような展開になっていくのか、構想がありましたら明かせる範囲で教えてください。
桑原:無量の父・藤枝との父子対決、そして無量を手に入れようとするGRMやバロン・モールの影がちらつく中、無量と忍と萌絵の関係がどうなっていくのか、注目してください。
――最後に、読者に一言メッセージをお願いします。

桑原:丸一年、大変お待たせしました! 諏訪編、面白いお話に仕上がったと思います。
 諏訪という土地の遺物、伝承、信仰が織りなす魔力を感じてもらえたら嬉しいです。
 考古学は、土から出てくる遺物そのものがミステリー。無量たちと一緒に過去と現代を繋ぐ謎を解き明かしましょう。
 そして「うちにはこんな面白い遺跡があるよ!」というのがありましたら、ぜひぜひ教えてくださいね!

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書籍

『遺跡発掘師は笑わない 縄文のニケ』

桑原 水菜

定価 734円(本体680円+税)

発売日:2019年01月24日

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