2018年11月24日(土)

 何かを達成するために集まる仲間とは、多ければ多いほど、いいのだろうか。
 いいこともあるかもしれない。けれど、ほとんどの場合、仲間が増えて得をするのは、ごく一部の人たちだろう。
 仲間が増えたからといって、全ての人が同じように恩恵を受けるわけではない。目標としている内容の優先事項も違う。メンバーの上下関係や役割分担で、立場やメリットも変わって来ると思う。
 会社などの組織であれば、当然のこととして受け止められるが、報酬が発生しない集まりでは、全員が平等の扱いを受けることは、まずない。
 人が多くなればなるほど、組織を統率するリーダーも必要になって来る。
 リーダーは得をしていない、大変なだけだ、という反論も聞こえて来そうだが、そんな意見が出ること自体、ひとりひとりの組織における負担が違う証拠でもある。
 組織が大きくなれば、いろいろな格差が広がって来るのが現実だ。
 参加した全員が本来の自分の目的を達成できるとは限らないのである。
 一部の人の成功は、全員の成功ではない。成功した人と成功していない人、大きな違いだ。
 成功していない人は、自分が成功するために、新しい居場所を探そうとする。それを責めることは誰にも出来ない。自然な心変わりだといえよう。
 目標達成にいたるまで、方法はひとつではないのだ。組織に縛られる必要もないし、ひとりで頑張る選択も悪いことではないような気がする。

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『跳びはねる思考 会話のできない自閉症の僕が考えていること』

東田 直樹

定価 648円(本体600円+税)

発売日:2018年06月15日

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    書籍

    『ありがとうは僕の耳にこだまする』

    東田 直樹

    定価 648円(本体600円+税)

    発売日:2018年03月24日

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