“あなたの死後、不要となるデータを削除いたします。” 本多孝好著『dele ディーリー』本日発売!

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本多孝好氏著『dele ディーリー』を本日発売いたします。本作は、“死後に遺されてしまう個々人のデータ”という現代的なテーマに焦点をあてた連作ミステリです。遺されたデータを削除する仕事を請け負う若者二人の目を通して、死にゆく依頼人の真実や、最後の願いを紐解いていきます。

デビュー作の『MISSING』大ヒット以来、多彩なジャンルの作品を発表し、2014年に『真夜中の五分前』、2015年には『ストレイヤーズ・クロニクル』『at Home』が立て続けに映画化されるなど、注目を浴び続けている本多氏。本作は、『MISSING』『MOMENT』『WILL』などで〈生〉と〈死〉に直面した人々を描いてきた著者が、今だからこそ書き得た新たな代表作とも言える作品です。

また、映像化プロジェクトが進行中の本作。イメージ動画も同時公開いたします。
動画は、広告・音楽・TV・映画等数々のアートディレクターを務める藤田恒三氏の手によるもの。主人公の若者2人の仕事の裏側が垣間見えるものとなっています。

■『dele ディーリー』について

罪の証。不貞の写真。隠し続けた真実。『dele.LIFE』で働く圭司と祐太郞の仕事は、秘密のデータを消すだけ――のはずだった。

『dele.LIFE (ディーリー・ドット・ライフ)』。真柴祐太郎がその殺風景な事務所に足を踏み入れたのは、三ヶ月ほど前のことだった。所長であり唯一の所員でもある坂上圭司いわく、「死後、誰にも見られたくないデータを、その人に代わってデジタルデバイスから削除する。それがうちの仕事だ」。誰かが死ぬと、この事務所の仕事が始まるのだ。新入りの祐太郎が足を使って裏を取り、所長の圭司がデータを遠隔操作で削除する。淡々と依頼を遂行する圭司のスタンスに対し、祐太郎はどこか疑問を感じていた。詐欺の証拠、異性の写真、隠し金――。依頼人の秘密のファイルを覗いてしまった二人は、次々と事件に巻き込まれる。この世を去った者の〈記録〉と、遺された者の〈記憶〉。そこに秘められた謎と真相、込められた切なる想いとは? 〈生〉と〈死〉、〈記憶〉と〈記録〉をめぐる、全五編の連作ミステリ。

【著者コメント】

デジタル技術がこれだけ生活に浸透している今、個々人が使うデジタルデバイスは、その人の有り様を端的に反映しているように思えます。
人は死に際して、なるべく綺麗なものだけを遺したがります。あるいは、遺族は故人のなるべく綺麗なものだけを記憶に留めようとする、というべきでしょうか。他方で、デジタルデバイスはそういった価値判断を一切せずに、故人の有り様をそのまま、しかも永続的に遺してしまいます。今後、見たくなかった、知りたくなかった故人の姿に、戸惑う遺族も増えるのではないでしょうか。
本作では、そんな社会事情を背景に、「故人が死に際してdele(ディーリー・校正用語で削除の意)しようとした自分の中の黒い部分」を、遺された者はどう捉え、どう向き合っていくのか。タイプの違う若者二人の目を通して描きたいと思いました。――本多孝好
■著者紹介 本多孝好(ほんだ・たかよし)
1971年、東京都生まれ。94年「眠りの海」で第16回小説推理新人賞を受賞。99年、同作を含む短編集『MISSING』が大ヒット作となる。2014年『真夜中の五分前』、2015年『ストレイヤーズ・クロニクル』『at Home』が立て続けに映画化され話題となる。他著に『ALONE TOGETHER』『MOMENT』『WILL』『君の隣に』『Good old boys』など多数。
本多孝好氏(撮影:ホンゴユウジ)

本多孝好氏(撮影:ホンゴユウジ)

【書誌情報】

地域により発売日が前後する場合があります。電子書籍も同日発売!
作品名:『dele ディーリー』
著者名:本多孝好
発売日:2017年6月29日(木)
定価:本体1,600円+税   体裁:四六判上製    頁数:312頁
初出:「小説 野性時代」2016年12月号~2017年4月号  発行:株式会社KADOKAWA

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