2018年10月31日(水)に、落合陽一と猪瀬直樹による新刊『ニッポン2021-2050 データから構想を生み出す教養と思考法』を発売。この度、発売前重版も決定いたしました。

2020年に開催予定の“東京オリンピック”、このポスト平成時代最初のイベントが終わった後、日本はどこに向かい、どのようなビジョンを描くべきか?

いま最も注目されているメディアアーティスト・落合陽一と、元東京都知事で作家の猪瀬直樹が、いまの日本を規定する「近代」を見つめ、新しいテクノロジーの動向から、2021年以降の日本のビジョンについて議論。
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「人口・産業」、「風景」、「統治構造」、「人材」の観点から、高齢化と地方の苦境をチャンスに変える新たなテクノロジーの可能性、高度成長時代に目指されたビジョンからの脱却、「ポリテック」(=政治とテクノロジーの融合)の提唱、AI台頭時代に人間が磨くべき能力など、いまの日本に山積する課題を解決し次の時代をよりよいものにするためのアイディアを提示します。

【目次】

まえがき 落合陽一
第1章 テクノロジーは社会課題を解決する
第2章 2021の日本風景論
第3章 統治構造を変えるポリテックの力
第4章 構想力は歴史意識から生まれる
本書のまとめ
あとがき 猪瀬直樹

【本文より】

〈2020年問題まじやばい、スーパーやばいし超ヤバイ。オリンピックが決まった2013年からの4年間、我々の未来は2020年で止まってしまった。四年前に2020年のことを考えていたなら、今年は2024年のことを考えていないとおかしいのに、今の未来は随分近視眼的で毎日すり減る消費財だ〉(@ochyai 2017年4月5日)
……
冒頭に僕、落合陽一が過去に自分のツイッターに書き込んだ問題意識を紹介しました。いまの日本社会はどうにも自分から動いて汗をかいたり、自分から進んで学んだりすることに対して消極的に見えます。僕たちは日常を当たり前のこととして享受していますが、その当たり前がなぜ作られたのか、日本の社会構造はなぜ根本的なところで変わらないのか、そのことを多くの人は、メタ認知として歴史的背景を理解する方向で意識してはいません。
しかし、時代は移ろいます。元号が変わるとき、また一つのリセットがあり、新たな時代がやってくるという期待が高まる。2018年現在日本における直近のビッグイベントが、2020年の東京オリンピックにあるのは間違いないでしょう。いま、僕たちが声を大にして言わないといけないことは2020年から新しい日本が始まるということです。そしてそれに際して、2021年以降の日本社会に対し、ビジョンを描いて構想することが不可欠なのだということです。
……
こうした問題意識で物事を考える上で、この人から学びたいと思ったのが猪瀬直樹さんでした。猪瀬さんは作家として「日本の近代」を大テーマに掲げ、多くの著作を書いてきた。その分野は、巨視的な歴史であり、日本の官僚制であり、文学であり、先の大戦であり、メディアでありと非常に多岐に渡っています。
……
猪瀬さんはまさに、実践されて来た方です。書いて終わり、批判して終わりという人ばかりの中で、言論だけでなく、アイディアを実装させるべく実践を積み重ねてきた。本書は今後の日本を描くためにいま考えるべきことについて、深夜の時間に多くの議論を積み重ねたものをまとめたものです。
この本は何かと年齢で分断されて語られがちな日本の各世代との対話の教科書としても活用できるかもしれません。
……
ここに出てくる議論の多くはインターネットの上ではコンパクトにまとめるのは難しいものであり、SNSには向きません。ある程度のボリュームと熟考することが大切でしょう。いまこそ、日本の近代を乗り越えるビジョンを持って次の時代を作っていきたい。僕はそう思って、執筆と実践を繰り返しています。

――落合陽一(まえがきより抜粋)

【書誌情報】

『ニッポン2021-2050 データから構想を生み出す教養と思考法』
著者名:落合陽一、猪瀬直樹
発売日:2018年10月31日
定価(本体1,400円+税)
ISBN:978-4-04-107186-1
発行:株式会社KADOKAWA
https://www.kadokawa.co.jp/product/321804000023/

【著者略歴】

落合陽一(おちあい・よういち)

メディアアーティスト。1987年東京都生まれ。東京大学大学院情報学環・学際情報学府博士課程修了、博士(学際情報学)。専門はCG、HCI、VR、視・聴・触覚提示法、デジタルファブリケーション、自動運転や身体制御など。現在、筑波大学学長補佐・准教授・デジタルネイチャー推進戦略研究基盤基盤長。ピクシーダストテクノロジーズ株式会社CEO。オンラインサロン落合陽一塾主宰。
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猪瀬直樹(いのせ・なおき)

作家。1946年長野県生まれ。87年『ミカドの肖像』で第18回大宅壮一ノンフィクション賞受賞。道路関係四公団民営化推進委員会委員、東京大学客員教授、東京工業大学特任教授などを歴任。2007年東京都副知事、12年東京都知事に就任、13年辞任。主著を集めた『日本の近代 猪瀬直樹著作集』(全12巻、小学館)がある。オンラインサロン猪瀬直樹の「近現代を読む」主宰。
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