──推理小説といえば今回、藤原伊織さんの『テロリストのパラソル』を選んでいただいてますね。

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伊沢:『テロリストのパラソル』は推理ものでもありハードボイルドでもあり、大好きです。確か僕、最初はクイズで知ったんですよ。どこかで出題されて、それでこの本のタイトルを知って、手に取ったんですよね。そしたらめちゃくちゃ面白くて! もともとジェームズ・ボンドが好きだったので食指が動きやすいジャンルですし、和風なハードボイルドというのかな。ちょっと湿っぽい感じがして、そこがいいですね。ボンドも意外とドライじゃなくて、過去を引きずるタイプだったりして(笑)、そこが日本人ウケしてると僕は思っていまして。

──ウェットな感じですよね。

伊沢:そうなんです、ウェットな中年男性が好きでして(笑)。湿っぽいハードボイルドというか、ちょっと主人公が情けない系のハードボイルドというくくりで、『テロリストのパラソル』はすごく大好きな作品です。フィリップ・マーロウとはまた違うスタイルのカッコ良さがあるというか。

──ストーリー面で「ここがオススメ」というポイントも教えてください。

伊沢:推理小説というよりハードボイルドとして僕は読んでほしいです。結末を予想したり犯人を推理したりしながら読むというよりは、登場人物の感情の機微に注目していただけたらと。特に主人公の島村の感情がぐいぐい変化していくので、そのあたりを読み飛ばさずに、世界に浸ってほしいですね。登場人物が比較的少なく、ストーリーを追いやすくて読みやすいというところも、オススメしたいですね。

──なるほど。そして今回は、クイズ王・伊沢さんならではということで、文庫のオビでそれぞれ作品にちなんだクイズも出題していただいたんですよね。

伊沢:クイズを解きながら本を読むと、また違った楽しみ方をしていただけるのではと思ってます。ぜひ書店で文庫を手に取って、クイズに挑戦してみてください!

書籍

『テロリストのパラソル』

藤原 伊織

定価 637円(本体590円+税)

発売日:2007年05月24日

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    書籍

    『こゝろ』

    夏目 漱石

    定価 389円(本体360円+税)

    発売日:2004年05月10日

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      書籍

      『だれでも書ける最高の読書感想文』

      齋藤 孝

      定価 562円(本体520円+税)

      発売日:2012年06月22日

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        書籍

        『不道徳教育講座』

        三島 由紀夫

        定価 691円(本体640円+税)

        発売日:1967年11月27日

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          書籍

          「A」 マスコミが報道しなかったオウムの素顔

          森 達也

          定価 679円(本体629円+税)

          発売日:2002年01月25日

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