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特集

『魔女の宅急便』で人気の児童文学作家・角野栄子さんのゆかりの地・江戸川区を知る 「江戸川区角野栄子児童文学館(仮称)」開館プロジェクト 第1回

撮影:佐山順丸 取材・文:高関聖子(アンチェイン)

魔女の宅急便』や『小さなおばけ』シリーズなどで知られる児童文学作家・角野栄子さん。これまでに250以上の作品を発表し、いまも活躍されている角野さんが幼少期を過ごした東京都江戸川区に、児童文学の素晴らしさを発信する拠点として「江戸川区角野栄子児童文学館(仮称)」が開設されることになりました。2023年7月のオープンまでの間、施設の建設状況、角野さんや江戸川区にまつわる情報などを随時お届けしていきます。

【第1回】江戸川区南葛西&北小岩エリア 花と緑があふれる江戸川区のオススメパーク紹介

児童文学館が建設されるなぎさ公園とは?

江戸川区の葛西エリアには、子どもから大人まで楽しめる「総合レクリエーション公園」があります。その広さは、西葛西駅の南側から旧江戸川方面に渡って東西約3キロ。さまざまな遊び場が揃う公園や広場が連なっていて、その多様性が人気の秘密。
中でも「なぎさ公園」は、区の花「ツツジ」の名所としてとても有名です。春になると、なんと55品種約1万株のツツジがこの公園内で花を咲かせるのだとか。他にも野球広場やスポーツ広場で体を思いっきり動かしたり、「なぎさポニーランド」でポニー乗馬体験をしたりと、アクティブな遊びができるのがオススメのポイントです。



総合レクリエーション公園の一番東側にあるのがなぎさ公園。緑あふれる公園で、平日は学校帰りの子どもが集まり、休日は親子がピクニックに来るなど用途は様々。


(写真提供:江戸川区)


ツツジが満開の「ツツジ山」。4~5月には色とりどりのツツジ55品種約1万株が一度に観賞できます。



「展望の丘」は海抜13.5メートル。ここが江戸川区内で最も標高の高い場所。旧江戸川の眺望が楽しめます。



2023年7月には、この丘に「江戸川区角野栄子児童文学館(仮称)」が開設予定。




公園付近には、角野さんと江戸川区のコラボによるオリジナルデザインマンホール蓋が設置。キュートなイラストは、角野さんの娘さんであるくぼしまりおさんの作品。どこにあるか、なぎさ公園に行ったらぜひ探してみて!

なぎさ公園から少し歩いてみると?

総合公園というだけあって、目的に合った遊び方ができるのが、総合レクリエーション公園の良いところ。東西に細長く広がっていて、道には親切に看板や地図も設置されているから迷う心配もありません。公園内をウォーキングシューズでのんびり散歩するのもオススメです。なぎさ公園から西に向かって歩くと、前述のポニーランド、野球広場、スポーツ広場があり、それを越えると、アスレチック場やバーベキュー場もある「富士公園」が見えてきます。花や緑の景観をもっと手軽に楽しみたい人は、園内を走る「パノラマシャトル」を利用すると便利。シャトルバスに乗ってお気に入りの景色を写真に納めるのもアリ!





「なぎさポニーランド」では、ポニー乗馬体験、ポニーとヤギのふれあいコーナーも。限定販売のにんじんを購入すれば、ポニーににんじんをあげることもできます(乗馬体験やふれあいコーナーの営業時間はHPで確認してください)。



「富士公園」にはかわいい像がいくつも設置されています。楽器を持ったウサギの銅像はまるで森の音楽隊!



広い敷地にはフィールドアスレチックも。簡単なものから少し難しいものまで多様なので体力に合わせてチャレンジできます。



「パノラマシャトル」は、中学生以上65歳未満は1回200円。車内には童謡が流れていて、乗っているだけでノスタルジックな気持ちに。

「総合レクリエーション公園」で見られる草木や花々




「総合レクリエーション公園」には、なんといっても多種多様な自然がたっぷり。「なぎさ公園」のツツジ山をはじめ、桜やあじさいなど四季を通して色とりどりの花を楽しむことができます。「フラワーガーデン」には111品種のバラが植栽されていて、春と秋の見ごろの時期には優雅で気品あふれるバラが咲き誇ります。バーベキューやアスレチックが楽しめる「富士公園」には樹木が多く、種類もウメ、モチノキ、ケヤキ、トチノキ、イチョウなど様々で、まるで里山の中にいるような気分に。一日ゆっくりと過ごして自然からパワーをもらってみては。


(写真提供:江戸川区)



(写真提供:江戸川区)

111品種のバラの見ごろは春と秋。満開の時期はバラの芳醇な香りに包まれる。



「富士公園」の一角には、おとぎ話に出てきそうな幻想的なスポットもあります。たくさんの木々に囲まれ癒し効果も抜群。

北小岩の自然といえば…小岩菖蒲園





江戸川区の北に位置する小岩地区は、角野栄子さんが3歳から23歳までを過ごした思い出の場所。小岩地区は区名の由来にもなっている江戸川沿いにあり、その河川敷が緑地として整備されています。角野さんは子供の頃はとてもおてんばで、姉や弟と一緒に河川敷でザリガニを捕ったり、レンゲソウで花冠を作ったり、ゴザを使って土手を滑り降りたりと、洋服を汚しながら活発に遊んでいたそうです。江戸川の自然に触れて培った感性で、角野さんは多くの創作物を作り出しました。現在、小岩地区の江戸川河川敷には「小岩菖蒲園」があり、ここではたくさんの種類のハナショウブが観賞できます。都会のオアシスにぜひ一度足を運んでみてください。


(写真提供:江戸川区)


(写真提供:江戸川区)


江戸川河川敷に広がる「小岩菖蒲園」は、都会のオアシスとして都内名所のひとつになっています。約4900平方メートルの菖蒲田には、5月から6月には約5万本のハナショウブが鮮やかに咲き誇るそう。

「江戸川区角野栄子児童文学館(仮称)」とは?

児童文学の傑作であり、世界中の子どもに夢を与えた『魔女の宅急便』の作者、角野栄子さん。50年以上にわたって創作活動に邁進し、これまでに生み出した作品はなんと250以上! その角野さんのゆかりの地である江戸川区に児童文学館が設立されることになりました。江戸川区が、児童文学の素晴らしさを発信するためのベースステーションとして建設を計画。現在、2023年の開設に向けて準備中です。建設場所は、総合レクリエーション公園「なぎさ公園」の展望の丘。江戸川区の自然に囲まれたこの場所で、新しく生まれる児童文学館にぜひご期待ください!
https://www.city.edogawa.tokyo.jp/e081/kuseijoho/keikaku/bungakukan/index.html


完成予想図


子どもたちの想像力を育む児童文学館は、隈研吾建築都市設計事務所の設計。角野さんの作品を読むことができるライブラリーや、角野さんのアトリエをイメージした展示室、代表作のキャラクターたちに出会えるファンタジックな空間も建設予定。


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